【オリジナル】マフィア (ページ18)

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#15 ページ18

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『ふわぁ～あ…』

目を覚ますと、隣に秦薇が座っていた。

「良く寝れましたか?」

『あぁ…それで、計画はどうなった?』

「成功しました。難なく」

計画が成功と聞き、俺は嬉しかった。

『これで復讐出来たな』

「実は、会社を破産させた事が表会社全体に行き、会長のお父様に知られているかもしれません…」

俺はびっくりして、固まった。

『え…マジ…?』

「…はい」

その時、携帯が鳴った。

開いてみると、”父さん“と表示されていた。

『もし、もし…』

「［なぁA。お前が裏会社”Mafia“のトップと聞いたんだが、本当か?］」

『お、俺は…』

「［もう言い逃れ出来ないんだろ?でもな…俺はAに感謝しているんだ］」

意外な言葉が返ってきて、口が塞がらない。

「［Aは自分の命の危機が迫っているにも関わらず、人質を守り切ったじゃないか。自分の部下達に命令して、自分よりも優先したんだってな］」

『何で…知ってるの…?』

「［母さんから聞いたんだ。最初、Mafiaを潰そうと考えたが、「人助けをした。私を助けてくれた」って…そう聞いたんだよ］」

俺は自然と涙が溢れて来た。

「［このまま、会長を続けたいか?］」

『当たり前じゃん。楽しいしさ…!』

「［ははは、あのクールがそこまで興味持つ事なんて、滅多に無かったからな!分かった。このまま会長として楽しんでくれ!］」

『うん…!ありがとう、父さん!』

そこで電話が切れた。

「お父様は何て?」

『”会長を続けて良い“って…そう言ってくれたよ』

「良かったですね、会長」

秦薇は俺に負けない位の満面の笑みを浮かべた。

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