No.27 ページ27
．
一緒にエレベーターで降りた2階は、
『……バー？』
「そう、当たりー」
天井近くまでずらりとお酒が並んだバーになっていた。
カウンターにいた男の人がこっちに気付き、パタパタと近づいてくる。
「こんにちは〜。この子がさっき言ってた子っすか？」
「そうそう」
「初めまして！鈴木昂秀って言います！」
『はじめまして、Aです』
山彰さんと同じ金髪を綺麗に編んでいる昂秀さんは、背が高くてスタイルが良い。
モデルさんみたいだ……
なんて思ってたら山彰さんが手招きをして私を呼んだ。
そこはバックヤードらしき場所。
「昨日の夜 急に頼んできたもんだから困るわ〜
健太から何か聞いとる？」
『いえ、本当に何も……』
「ったくあいつは、、少しは説明しとけって……まあいい。
時々人手足りんくなるから、俺のやってるこの店で働いてくれたら嬉しいわ」
そして渡されたのは服一式。
「トイレはそこのドア出て右に真っ直ぐ。
とりあえずそこで着替えてきて」
すぐに私から視線を外して表へ出て行ってしまったから、服を抱えて着替えに行った。
．
「うん、よぉ似合っとる」
渡された服はパンツもシャツも少し丈が長かったから何度か折り曲げた。
ベストはそこまでブカブカじゃなくて良かった……
店員姿になった私を見てニコニコしている昂秀さん。
「女性用なくて焦りましたけど、やましょーさんのでも意外に着れるもんすね！」
「……ハ？お前、誰がチビやって？」
「誰もそんなこと言ってないじゃないっすか！、って痛い！」
失言した昂秀さんの鳩尾に肘をガツガツ当てているのを見て、思わず少し頬が緩む。
すると、
「お、やっと笑った」
って山彰さんが言った。
．
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熊猫(プロフ) - ひなさん» ひな様。とってもあたたかいコメント、心に染みました；；更新頑張ります！ (2021年9月8日 20時) (
レス) id: 8e1b928499 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 今一番好きなお話です！これからも陰ながら応援しております！ (2021年9月7日 21時) (レス) id: aed219e8c6 (このIDを非表示/違反報告)
熊猫(プロフ) - るぶさん» るぶ様。優しいコメント本当にありがとうございます！今後も楽しんでいただけるように頑張ります。 (2021年9月6日 22時) (レス) id: 8e1b928499 (このIDを非表示/違反報告)
るぶ(プロフ) - 今すごく楽しませていただいてるお話です。楽しみにしております。頑張ってください！ (2021年9月5日 16時) (レス) id: 6e3ccbc5ee (このIDを非表示/違反報告)
熊猫(プロフ) - まめさん» まめ様。好きと言っていただけて本当に嬉しいです。これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年8月31日 17時) (レス) id: 8e1b928499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：熊猫 | 作成日時：2021年8月18日 16時
