流星を惑わす ページ17
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!! attention !!
微B.L要素ありです。夢主×流星の彼です。
ほんの少しのつもりではありますが、人によっては不快になるかもしれません。お気をつけください。
＊＊＊
「あれ、西川さん？」
「ヒロトと一緒にいたんだな」
入室してきたのは、吉良と同様に肩にフェイスタオルをかけた基山と、湯上がり直後で未だ暑さが収まらないのか、ジャージの上着を腰に巻いた砂木沼であった。
「二人は風呂上がりか？」ソファーに体を預け、吉良が見ているテレビの音をBGMにスマートフォンを触っていた美琴は、画面から顔をあげた。
「そう、ですね」
「い、いい湯加減だったぞ」
今まで特に変わりなかった二人だったが、彼の言葉を聞くや否や、他のメンバーと同様に慌て出す。
何度も言うように、美琴は見た目が普段通りのため、外見だけでは『変化』を意識できないのだ。
不自然な彼らを、瞬きを交えながら見つめる美琴。しかし、吉良がドリンクサーバーへ向かうためソファーから腰を上げたと同時に、そちらへ視線を逸らす。
「吉良、ついでに俺のも」
「ん、何にすんだよ」
「焙じ茶」
「……ずいぶんと渋いな」
ドリンクサーバーの紙コップを取り、頼まれた通りの飲料ボタンを押す吉良。二人の会話は、基山と砂木沼が呆気に取られる程ごく自然に交わされていた。
そして「基山と砂木沼も飲むか？」と美琴に声をかけられたところで、二人は我に帰る。
「じゃあ、スポーツドリンクで」
「俺は炭酸で」
「だってさ、吉良」
「……おい。なんで俺なんだよ」
「だって一番近いじゃんか」
「自分でやれ」
不満を言いながらも、基山と砂木沼の分を紙コップに注ぐまでを行い、自分の炭酸飲料と美琴が頼んだ焙じ茶を両手に運んだ吉良は、向かいのソファーに腰をかける。再度腰を上げるつもりのない吉良に、美琴は「ケチめ」と軽く悪態をつき、腰を上げる。
基山がスポーツドリンク。砂木沼が炭酸。
頭の中で繰り返しながらドリンクサーバーの元へ歩き、吉良が用意してくれた飲み物を手に持つ。砂木沼に渡し、最後に基山に渡す＿＿そんな時だった。
飲み物を渡す際、ほんの少しだけ指先が触れ合った基山と美琴。
「あっ、すみません……！」
慌ててコップから手を離す基山を、コップを持ったままの美琴は見つめる。そして、
「……初心な反応だな」
「変な気起こすなよ」
「は？別に俺が基山を好きになったっていいだろ」
「おい……タツヤが困ってるぞお前ら」
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どこかの文豪ではない。ただそう思っただけ→← 残り香りが心地良くて
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ロボッピ(プロフ) - 続きがすごく気になります。更新頑張ってください (6月30日 18時) (
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作成日時：2020年10月4日 3時
