わたしが選ばれた理由、それは４【オリオンの刻印】 (ページ2)

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いつか望んだ世界ページ2

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「せ、せいてんかん？」
「明日人くん、性転換ですよ性転換」
「なんだそれ」
「字の通りだよ、灰崎くん」
「は？どうやって書くんだよ」
「はあー……」
「おい一星、なんだよその長いため息は」

食堂での朝食で、美琴の『違和感』がチーム全体に知覚されてから約１時間が経過した現在＿＿。

性転換が起こった事実を認識していない美琴本人に、この事態が悟られぬよう、鬼道と野坂が二手に分かれて彼女の状況をチームメンバー各々に伝達をしていた。
練習はどうした？と疑問に思う読者さんは多数いると思うが、今日は趙金雲の不在という滅多にない事態が起こり、練習は休みに。……すみません。ここら辺はご都合主義でお願いします。()

さて話は本編に戻り、野坂は手始めに食事の終わった食堂へと一部の面々を集め、声のボリュームを抑えながら輪になって会話をしていた。

「ケンカはしないでね、灰崎くん」
「そうそう、野坂さんの言う通りだよ」

睨んでくる灰崎の反対側に座る一星は、目の前の彼にべーっと舌を見せて、左隣に座る野坂に見つからないように挑発する。しかし、隣にいた野坂が一星の行動を見逃す筈もなく「一星くんも、ね」と補足で挑発を牽制する。

「それで、野坂さん」

＿＿そんなに簡単に決めつけてしまって大丈夫、なのでしょうか？

野坂の左隣で大人しく座っていた西蔭は、タイミングを見計らって発言をする。すると野坂は「西蔭、キミは僕が簡単な推測の域でここまで行動すると思うのかい？」と逆に質問で返す。

「すでに彼女＿＿いや彼の胸の有無の確認は取ってあるよ」
「「！？」」

野坂の周りに集まっていた稲森、灰崎、一星、西蔭の四人は、彼の言葉に大きく目を瞠る。そして思い出した、と言うように野坂はさらに言葉を続けた。

「もちろんマネージャーの方々の力を借りて、だけど」

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一星充くんが死んでいた事実が判明して、
けっこうなショックを受けた、作者です。()

アニメではもう観ることのない、あくまで妄想になりますがこんなエンドが来るんじゃないかな、と思っていました。

そして、そんな思いを込めて
『いつか望んだ世界』というタイトルにしてみました！

(これから光くんの活躍も、楽しみにしております！)

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