終速2メートルの恋

#44 ページ44

Side 坂本勇人





山「勇人さんのバカ。」
坂「はっ？笑」





試合後、飯行こうってなって、行きつけの個室の焼肉屋さん。


試合は、なかなかの接戦やったけどどうにかウチが勝てて



.




さっきからちょっとだけ拗ねてる哲人。
いや、こいつ子供か



...ってか、何に怒って...




.





山「なんで嘘ついたんすか！ 俺、めっちゃ恥かいたんすけど...今日。」

って言いながら、哲人はお通しのキムチをポリポリ食べる。




...ん、いや、ちょお待て。




山「からかってるんやとしたらやめて下さいよ...」
坂「いや、お前...まず主語を言え。」





何のことについて話しとるんか全くサッパリやねんけど笑





“もーーとぼけんといてくださいよ...。”


そう言って哲人は食べてる箸を置き、




.




山「Aさんですよ！」
坂「....あ、え、？」





子犬？




唐突に、子犬(まぁ、Aのことな)のことを話し始める哲人。

...ん？こいつと子犬って接点あったっけ...





山「 この前勇人さん、Aさんのこと小鳥遊さんって間違って教えたやないですか。

それで僕、今日間違えて違う人に話しかけてもて...」





“恥ずかったっす...///”




.





...いや、それ別に俺悪くないやん！





え、つまりそういうことやろ？

哲人が気になっとるっていうてた記者を俺が勘違いして小鳥遊のこと間違えて言ってもたってことやんな？笑





坂「...いや俺悪くないし笑」
山「俺にとっては、その...重大なんですよそこは...」

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