#17 ページ17
山「...んじゃ、俺はそろそろ球場出ますね。」
山田選手は、スクッと立ち、自分の持ってきたバットをケースに入れ、背負う。
わ...やっぱ背、高い...。
180センチくらいあるし、野球選手にしてはスタイルいいなぁ...
私も同じように立ち、山田選手を見送る
「あ、そうですかっ！ 午前の練習お疲れ様でしたっ！！」
山「ん、お疲れ様です。」
そう言って、山田選手は私に背を向けてグラウンドを後にする。
.
..
...はずだったけど。
.
山田選手は、グラウンドを後にする直前でくるっと向きを変え、スタスタともう一度私の元へやって来る
....？ なにか、わすれもの？？
辺りを見回すけど、なにも落ちてないし。
他の選手たちも午前中までの練習なのか、殆どの選手はいない。
...？ どうしたんだか。
.
山田選手は、とうとう私の真ん前にきて、私の髪の毛を撫でる
___ビクッ！！！
え、いや...なにが起きて.....
いきなりの出来事に頭が追いつかないし、体も口も固まる
.
山「俺は、可愛いと思いますよ。
...だから、自信、持って....くだ....さい。」
「あっ....、はい。」
.
あぁ、なんて優しいの山田選手
地味な私めの心を潤してくれてるのね...
優しい人だ。ありがたい。
...きっと、私の黒い歴史のツラさを汲み取ってくれたに相違ない....
.
山「....また、会えますよね、ジャイアンツ戦とか」
...なんか、申し訳ないなぁ、シーズン中まで私のことなんぞを覚えてていてくれようとしてくれるなんて
山田選手のあまりの優しさに、なんだか申し訳なくて胸が痛くなる
「はい！ 今シーズンはG担なんで、必ず会えると思いますよ！ 」
山「”今シーズンは” かぁ。」
う〜〜ん....
と、山田選手はうねって、
山「....あ、すみません。それじゃあ帰ります！！」
はっ、と我に返ったようにくるっとまた向きを変え、ダッシュで球場を出る。
「いえいえ！！ さようならーー！！」
私がそう言うと、右手を挙げて答えてくれる山田選手。
ん〜〜〜〜、優しい。
おこがましいかもしれないけど、ヤクルト戦でまた会いたいなぁ
___
Side 山田
山「.....あんなに、かわええのになぁ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 395人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃあ - めっちゃ面白かったです！ (2019年11月25日 23時) (
レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
如月明日香(プロフ) - なるみさん» わぁ〜〜！コメントありがとうございます泣 とっっても嬉しいです！ これからも応援よろしくお願いします〜〜！！ (2018年5月27日 17時) (レス) id: eed9e6c20a (このIDを非表示/違反報告)
なるみ(プロフ) - とても楽しく読ませていただいています星10個つけさしていただきました (2018年5月27日 17時) (レス) id: 1bb4345cd6 (このIDを非表示/違反報告)
如月明日香(プロフ) - Rikedoctorさん» え、星8つ...！！？めちゃくちゃ高評価じゃないですかっ！しかも、実は10なんて！！ 本当にありがとうございます(T-T) 更新頑張ります！ 主人公の性格が好きだという声が上がっていてすごく嬉しいです...！ コメントありがとうございます^o^ (2018年4月7日 6時) (レス) id: eed9e6c20a (このIDを非表示/違反報告)
Rikedoctor - 星押し間違えて8くらいにしちゃってほんとは10です！楽しみなのでこれからも頑張って下さい！主人公ちゃん大好き！ (2018年4月6日 1時) (レス) id: 12c0bcde8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月明日香 | 作成日時：2018年2月4日 18時
