7人。2

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橙side





しげから連絡が来た。









「神ちゃんと連絡取れへん」って。









実は、俺もそうやった。









俺はそれまでほぼ毎日神ちゃんに電話してたんやけど、3日ぐらい繋がらん日が続いた。









心配ではあったけど、神ちゃんも大人やし、いろいろあるんやろなと思って、電話かけるのをしばらくやめようと思った。









そんなときにしげからの連絡。









しかも家行ったら居留守って………









なんかあったとしか考えられへん。









やから、俺はしげに言った。









「もう1回、神ちゃん家に行こう」









それで、俺としげは今神ちゃん家の前におる。









インターホン押しても何も反応ない。









「また居留守なんかな？」









赤「いや、さっき外からみたら電気ついてる感じせえへんかったから、おらんのとちゃうかな」









「そんなら外の段階で言うてやw」









赤「ごめんてwでも、もしかしたらって思って」









「そっか……」









やっぱり心配なんやな。









高校んときから、仲よかったもんな。









熟年夫婦みたいやったもんw









学園祭で2人でダンスおどったりしてたけど、息ぴったりでめっちゃかっこよかったなあ。









なんてのんきなことを考えていたら、足音が聞こえてきた。









その足音に混じって、細い物がコンクリートに当たるような音。









音のする方に目を向けると、右手にレジ袋、左手に白い杖を持った神ちゃんがおった。

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