興味が無いので。3 ＋ 番外編【knmc】

98.センス爆発してる妹 ページ8

knmc side

皆からサプライズを受けて、ケーキを食べて、花火を見て。あっという間の夜だった。

時刻は21:30。お寺で解散してAと2人で家まで歩いている。

家までの間、今日までの作戦会議の話を沢山聞いた。

椎名と葛葉は作戦会議に一度も参加したことないとか、誘拐風にしようって提案したのは笹木でめっちゃ悪い顔してたとか。叶くんも誘拐風に目隠しするの賛成してたらしい。

なんか2人くらいぶん殴りたい奴がいるけど、結果オーライだったから許してやろうと思う。


『今日の準備だってめちゃくちゃ大変だったんだから』

剣「そうなんですか？」

Aがお寺の住職さんの所に行って交渉したこと、分刻みで計画を立てないと花火と同時におめでとうが言えなかったとか。

剣「…Aが直接交渉したんですか？」

『そうだよ、話しかけたりするのめっちゃ頑張ったの。』

剣「まじか…ふ、んふふ。ほんとにありがとう。僕のために頑張ってくれたんだね」

頭にぽんと手を乗せる。いつもの幸せそうな声であなたは笑う。

『誕生日プレゼント、使ってね？』

剣「もちろん。ベルトは私服使いできるし、ハンドクリームは冬に大活躍するから助かります。」

『良かった！誕プレ、ちゃんと悩んで買ったの。別に適当に買った訳じゃないからね。』

笹木と椎名に言われたことを根に持ってるんだろう。むすっとなってて可愛い。

剣「はいはい。」

気づいたら家に着いていた。

『たっだいま〜！』

下駄を乱雑に吹っ飛ばして部屋に入っていくA。お面やらなんやらを見せる気なんだろう。

剣「…いつまで経っても子供だな」

僕はちゃんと靴を揃えてから部屋に入った。

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剣「そーえば…誕プレの意味とか、あるのかな。」

ベルトとハンドクリームなんてアンマッチなもの渡すなんて中々無い。スマホで意味を調べる。意味がわかった瞬間、僕は布団にダイブした。




剣「……ロマンチストすぎるだろ……」



《誕プレ ベルト、ハンドクリーム 意味》

ベルト : 末永くよろしく
ハンドクリーム : 貴方が大切



スマホの検索結果の画面がチカチカと光っていた。

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