興味が無いので。3 ＋ 番外編【knmc】

91.いつまでも ページ1

You side

私たちは田んぼ道、といってもちゃんと整備された道に寝っ転がっている。

なかなか流れ星が見えなくて、暇だなあと思う。横をちらりと見ると、刀也は星をまっすぐと見ていた。

エメラルドみたいに緑の透き通る目に星が写っていて、とても綺麗だった。

思わず見とれていると視線に気がついたのかこちらを見てくる。

剣「どうしたんですか？もう流れ星飽きました？」

優しい声でそう聞いてくる。


『……ううん』


初めて会った時からずーっと印象に残っている、繊細な髪の毛と綺麗な目を月明かりが照らしている。


私は自然と口を開いていた。


『刀也、仲直りしてくれてありがとう。……一緒にいてくれてありがとう。』

剣「急になんだよ」

照れくさそうにまた星の方を向く刀也。面白くてくすくす笑いながら話す。

『なんとなく！気持ちって思った時に伝えないと、消えちゃうから。』

剣「何言ってんだか。」

夜でよく見えないけど、耳が真っ赤なのは見えた。

『帰ろう。流れ星、諦めた方がいいや…遅くなると獣でるし』

剣「そうですね。……最近願い事なんてないしなあ」

そう言って浴衣の土をはらいながら立ち上がって帰路につく。

『ないの？夢ないね。』

剣「うるせぇ！じゃあAの願い事は何なんだよ！」


少しだけうーんと悩んでから話す。


『私の願い事？……これからも皆笑顔で過ごせますように？……あとは刀也とまた喧嘩しませんようにかな。

一緒に居る楽しさ知っちゃったから、次喧嘩したら多分病んじゃう。』


んふふ、と刀也は笑う。その顔は満更でもなさそうで。









刀也も同じこと思ってくれてたらいいな。

そんなことを思いながらまた下駄の音を響かせながら家まで帰った。

92.1年生→

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