雪解けに最後の接吻を K.T (ページ5)

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ダブルブッキング！？ページ5

…

『そんでさー、ほんとむかつくわけあいつ。』
『えー、それはないない。その話さ、美香先生にも聞いてもらいなよ！』

美香先生って言うのは今言った養護の先生。
ってことはあいつらもここ来んの？
は。あたしのテリトリーにはいってくんなよ！(←違う)

『どうしたの？小瀧さん。顔色悪いわよ？』

先生。お願いだから名前を呼ばないでください。

…パタパタパタ
…バタバタバタ

あいつらの足音がどんどん近づいてくる、
私は無我夢中で言った

『あの！ベッド！貸してもらっていいですか！』
『そうね、体調悪そうだから少し寝ていた方がいいわ』
『…ありがとうございます…』

私は美香先生が外に出たと同時に、ベッドのカーテンで私の存在がバレないようにととりあえず前のベッドのカーテンを開けた。

…シャーッ

『は？うわぁぁぁ！』

『え？うぎゃゃゃあ！』

外にはあいつらがいると思って声をすぐに抑えたけど、私の心臓はバクバク言ってる
生まれて此方人にはそんなに迷惑かけてこなかったと思ってたのに…

ここに来てこんなことをしてしまうとは…いや、違う今はこんなに自分の生い立ちを理路整然と考えている場合ではない

とりあえずこのダブルブッキングをどうにかせねば！

てか、私、

『あんた…誰、』

人のいるベッドに入っちゃった…！！！！！