雪解けに最後の接吻を K.T (ページ1)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:11,987 hit

私の日常ページ1

…ヒソヒソ
…ヒソヒソ
…キャッハッハッハ

機械音のように不愉快な声が教室に木霊する。私は、ここにいていいのだろうか。不安になり、顔を上げて少し見てみると周りに人がいることなんていとも気にしていないあいつら。
これを傍若無人と言うのだろう。注意しねーかな。

…って言っても逆ギレされて悪口言われるだけか。私は嫌われ者なんだから…

…そもそも、私は2週間前までは向こうのあの、大声で笑ってる下品な女どものグループとつるんでたんだよ。
でも、…ある日。

『あっ、ねぇ、情報一緒に行こう？』

私が何気なくそう声をかけたところ

『あっ、あ、。うん。』

そんないけ好かない返事が返ってきた。
そのグループと一緒に移動教室をするも、彼女たちは私が入れないような話題を仲良さそうに話し、私は1人取り残されていた。
やっと、話の輪に入って行けたかと思っても、みんな私の話にはいまいち反応が薄かったのだ

『うん』
『ね、』
『ははっ』

その3語の繰り返し、笑うにしてももうちょっと作り笑いしてくれてもいいのに…感じ悪くない？
自分の中で色々と葛藤を繰り返した後私は思った。
私は嫌われ者なんだ。ハブられちゃったんだ。って心に強く刻みつけた。

これ以上、この子達と関わっても、また悪口がヒートアップするだけだし、……私はこの子達といない方がいいのかな…って思って私は彼女たちとつるむことをやめた。今このまま我慢して付き合ってたらどうなってたのかは分からないけどその決断は今でも悪くないなと思う。

でも、その代償に私は『ぼっち』になった