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59話 告白? ページ21

正樹「………え?」

今度は正樹が呆然と立ちすくむ。
Aは突然の告白に驚きながらもどこかイキイキとしている。

正樹「あ、ありがとう…?」

普通の告白…じゃないよな明らかに。
と後にいるAをチラと見る。
告白ならば何故Aまで呼び出す必要があるのかが分からない。

正樹「えっと…ごめん、Aちゃんを呼び出したのは…?」
A「あ、そうだった」

突然の告白タイムに驚き、それどころじゃなかったAは正樹の言葉で本題を思い出す。

二堂「…っ、金谷先輩と恋人になってください!A先輩!!!」
正樹「…へ?」
A「…え?」

思ってもいなかった二堂の言葉に目を丸くする2人。
そこは"私と付き合ってください"じゃないのか。

正樹「え、えっと…ちょっと待って。どういうこと?」
二堂「…わ、私金谷先輩が1年の頃から好きで、学校で見かける度目で追っかけてました。…だから分かったんです。金谷先輩がA先輩の事が好きだってこと…」
正樹「ん?いや、ごめん。なんか誤解…」
二堂「隠さなくても大丈夫です…!分かってますから…」

えっ、えっ。とAは状況があまり追いついていない様であたふたしている。
正樹自身も二堂が何をしたいのかがよく分からないでいた。

二堂「私の気持ちが叶わないことは分かってます…。だからせめて、金谷先輩の気持ちは叶えてもらいたいと思って…!」
正樹「…。」

目に涙を浮かべて説明する二堂。
二堂の目を見るに嘘を言っているようには見えなかった。
二堂の誤解を確信した正樹は小さく一つ溜息をついた。

正樹「二堂ちゃんの気持ちはすごくありがたいし嬉しいよ。でもゴメンね、俺今は恋人作るつもりないんだ」
二堂「え…」
正樹「だからゴメン。俺のために考えてくれたのは伝わったよ、でも本当に誤解なんだ」

俺がAちゃんの事を好きだって誤解したのはおそらく直也を貶めようとしていた時だ。
あの時、確かに俺の目線の先にはAちゃんがいたり、Aちゃんを見つけたら話しかけに行っていた。
でもあれは好きだったからの行動じゃない。

正樹「二堂ちゃんの気持ちだけ、受け取るよ」

それに、もし本当に俺がAちゃんを好きだったとしても、他に好きな人がいたとしても…。

正樹「ありがとう」

直也とAちゃんの気持ちが通じ合うまでは…。

60話 誤解→←58話 送り主



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設定タグ:オリジナル小説 , 恋愛 , 初恋   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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白銀の九尾、白火@ルア - わふー!久し振り!読んだぜ!訳あって携帯だけど気にすんな!流石鈴臨だね♪また更新楽しみだよ! (2014年2月27日 8時) (携帯から) (レス) id: fe3c4aef14 (このIDを非表示/違反報告)
ふわの*(プロフ) - 「丁重にお断りさせて頂きます」黄瀬が黒子っちにフられたトコですねw (2013年8月18日 19時) (レス) id: f6dd477fe8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴臨 - ありがとー!!これまで見てくれてありがとね!!続編も頑張りますっ! (2013年2月28日 21時) (レス) id: dcd8aaebcc (このIDを非表示/違反報告)
白銀の九尾、白火 - イヤー><!!続編おめでとう♪コメントも評価も、僕が一番なんだ!!頑張ってねー! (2013年2月28日 17時) (レス) id: 57862f179e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴臨 | 作成日時:2013年2月27日 21時

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