27話 ページ30
テーマ曲の収録も終わり日本に帰ってきて初めての収録で、私たち全員集められていた。
「何するんでしょうね。」
『きっと課題曲の発表とかじゃないかな。』
隣の朱那と話しているとナイナイのお二人が前に出てきた。こちら練習生側からお〜、という歓声が聞こえてきた。
「今日からは新たな課題が与えられます。その課題は…ポジションバトルです。」
ボーカル、ラップ、ダンス、この三つの中からそれぞれがデビュー時に希望するポジションを選んで挑戦して貰います。矢部さんの言葉に、どこかからゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。緊張が走って少し空気がピリついた。
今回のバトルは男女別で行います。の言葉が聞こえて少しホッとしたけど、中には落胆したような顔をした練習生もいた。
「与えられる課題曲は、男子が全部で9曲、女子が全部で7曲です。今回は一つの曲を二つのグループで対決していただきます。」
与えられる課題曲を発表します。そう言って捲られた幕の下に書かれていた曲の中、女子練習生の曲はボーカル3曲、ダンス3曲、ラップ1曲だった。
私は勿論ダンスをデビュー時のポジションにしたかったのでダンスの曲を見た。少女時代のPAPARAZZI、AKB48のBeginner、そしてBTSのNot Today。3曲を見た時に課題であった力強さをしっかり練習できる曲だから、絶対にBTSの曲をやりたいと強く思った。
「選べるのは、Aクラスの順位が高い人からです。女子から選びます。Aクラス女子一位、大宮A。」
『はい。』
「1位やけどどうですか?」
『素直に嬉しいです。このまま順位を落とさず、もっと上を目指していきたいと思います。』
そして裏に回ってカードを選ぶ。勿論やるのはNot Today。まだ誰もいない列に1人並んでみんなを待った。
2番目は当たり前に朱那で、実力もあるから一緒にやりたかったけど、私オールラウンダーになりたいんだ。と言う言葉と共にプデュオリジナルラップの列に座った。
次々と練習生が来て全員選び終わった。
「じゃ、大宮さん選んでください。」
『はい。…えー、まず、あずさちゃん。それから、麗華ちゃんと奈緒ちゃん。最後は…瑠奈ちゃんで。』
Q.なぜこのメンバーにしたんですか?
『梓ちゃんは成長速度の速さから入れました。麗華ちゃんはかっこいい男性曲の中で優雅な女性らしさを出してくれると思うし、奈緒ちゃんはかっこいい
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作者名:おおはら | 作成日時:2021年10月7日 14時