【日プ１】produce101Japan BOYS and GIRLS【JO1】 (ページ27)

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25話ページ27

迎えた本番。私はメイク道具を片手に座る場所がなくて困っていた。

『う〜ん…。どこか空いてないかな…。』

辺りを見渡しても空いている席が見当たらない。…みんな日プ初めてのステージだもんね。とびっきり可愛くかっこよくなりたいよね。

「あの、どうしました？」

すっかり困り果てている私に声をかけてくれたのは金城碧海くん翔也くんだった。席どこも空いてなくてメイクできないんだよね。と2人に伝えると、じゃあこっちきてください。と手を引かれた。

「ここと隣、俺と碧海の席っす！どうぞ！」
『いやでも翔也くんは？』
「俺メイク終わってるんで！メイクさせてください！」

食い気味で頼まれて、キョトンとしつつも翔也くんのメイクの上手さは知っていたし彼のメイクでどれだけ変われるのか見てみたかったから、いいよ！と軽くOKを出した。

「じゃ、失礼しまーす。…てかミヤさんめちゃくちゃ肌綺麗っすね！」
『そうかな？でも気を遣ってたから嬉しいよ、ありがとう。』
「メイク乗りが良くてメイクしやすいっす。」

会話していたら、あっという間にメイクが終わってしまった。女子にするメイクは男子のとはだいぶかってが違うはずなのに素敵な仕上がりで、手先の器用さに感心してしまう。

『翔也くん上手いね。私じゃこう言う雰囲気のメイク絶対しないからなんか新鮮。』
「えー？そうっすか？絶対似合うし雰囲気ぴったりだと思ったんすけど…。」

鏡でまじまじと見つめるとキラキラした私がいて不思議な感覚がした。なんだか私じゃないみたいな気分がするけどこれはこれで悪くない。いつもと違う私をみて、テンションが上がった。

『私のこと綺麗にしてくれてありがとね翔也くん。』
「どういたしまして！」
「すいません。翔也がメイクしてたんで、髪セットしていいですか？」
『いいの？金城くん自分の準備は？』

翔也がメイクしているうちに終わらせましたよ。と言って私の後ろに立った金城くんが詰めていたポニーテールをするりと解いた。そのままあっという間に髪を巻いて、片側に三つ編みを通したハイポニーテールを作りあげる。あまりの早業に驚きが止まらなかった。

『すごいね金城くん。この髪型好きだよ、とっっても可愛い！メイクともぴったりね。』
「合わせました。やらせてくれてありがとうございます。」

制服似合うように可愛めのメイクに高校生の文化祭をイメージした髪型にしてくれたらしい。2人とも素敵で感動した。