244.色々気になる。 ページ34
それから数日経った頃。
『今日学校から早く帰れそうだから、うち来る？A、休みでしょ？』ってLINEが二宮くんから届いた。
ここ最近、お互いの都合が合わなくってずっと会ってなかった。
久々に会える！と同時に、何で私が休みなの知ってるんだ...？と疑問。
それを二宮くんに訊くと、答えは簡単。
桜のシフトを知ってる相葉くんが横流ししてるだけだった。
『まさかAから雅紀にオレと付き合ったコト言うと思わなかった。そんなに嬉しかった？』なんて憎たらしいLINEも来たけど
『そうね、嬉しかったのかな♡ウフフ♡』って返したら『ムカつく(笑)』って返って来たから、多分私の勝ち。
そう言えば、二宮くんの部屋に入るのはあの日以来。
ソファに押し倒されて、ガード緩いって言われたあの日。
あの時は驚いただけだったのに、今は思い出しただけでドキドキするんだから人の心って結構適当で勝手だ。
「...二宮くんの部屋...」
サラっと『じゃあ行こっかなー』って返しちゃったけど...私、よく考えてみ？部屋だよ？
密室だし...男は狼なのよー♪って、二宮くん自身が歌ってたじゃん。
相葉くんも「いたしてたら...」とか言ってたし...やっぱ、そう来る...？来る！？
あぁ...突然緊張して来た...。
「...勝負...」
下着とか...？あったっけ！？
ってゆーか、ダイエットしてないし！
バストアップ体操もサボってたー！！
きっと二宮くんちには何も無いだろうと思って、お菓子を買い出しに来たロマドーの道で一人アタフタする。
アタフタした所で、今更ナイスなバディにはなれないけども！
「おーい。おーい、Aちゃーん」
アタフタ中に突然肩をポンと叩かれ、持ってたお菓子の入った袋をバサっと落とした。
「あ、ごめん！驚かせちゃった？」
「いえいえいえ...私がボーっとしてただけなんで...」
「何？心ここに在らずだね」
「へっ！？」
落ちた袋を拾ってくれた、制服姿の潤さんがニヤっと笑う。
「何回呼んでもこっち見ないからさぁ」
「あ...そうだったんですか！？ごめんなさい！」
ふと気付くと、交番の前だった。
自分がどこ通ってるかも分かってない位、アタフタしてボーっとしてたなんて...重症。
「もしかして」
「はい？」
「これからデート？」
「えぇっ！？な...何...」
またまたぁ、って笑った潤さんが
「カズから聞いたよ？」
って私の耳元でヒソヒソ囁いた。
あんの、オシャベリカズナリ！！
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2015年10月23日 16時
