額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ47)

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シリウス side

ポン｢ハナハッカを取って！これならできるだけ傷を防げるはず｣

私は杖を1振りしてポンフリーにハナハッカを渡す｡それをAの傷口につけると塞がる傷もあれば塞がらない傷もあった

それでも出血量はかなり減った｡だけどAが今危ない状況にいるのは変わらない

ポン｢Aの血液型は知ってますか?｣

シ｢O型だ｣

ポン｢誰か同じ人は！｣

シ｢私もO型だ｣

微かな力で生きようとしているAを見ながら言った

ポン｢分かりました｡そこにいてください､少し気持ち悪くなるかもしれないけど｣

シ｢何をするんだ？｣

ポン｢輸血です｣

そう言うと私とAに管が通され私の血が抜いてかれ､Aに血が入っていくのが分かる

しばらくしてAの目は徐々にちゃんと開かれてきた

シ｢A､大丈夫か？｣

『素晴らしく大丈夫じゃないよ＿＿＿今さっきまでの心地良さが消えた』

ちゃんと意思疎通ができるようになったのか私の顔を見てそういった

シ｢A___｣

私がそう呼ぶとまだ管が繋がてる両手でAは私の顔を包み込みグイッと近づけた

『会いたかった___シリウス』

シ｢あぁ私もだ｡君まで死んでしまうと思ってしまうとたまらなく後悔に襲われるんだ＿＿＿愛してる｣

私達は血だらけのまま口付けを落とした､甘く求め合うような

まだ傷は塞がらないものもあるが幾らか楽になったのか応急処置として包帯を巻いて圧迫した｡輸血ももう必要にはならなくなったが包帯は微妙に赤に染まっていた

私はAの身体を起こした｡

ハー｢A！｣

ハーマイオニーは優しく刺激しないようにして包帯だらけの……血だらけのAに抱きついた

ハー｢貴方が死んでしまうかと思った……居なくならないでA｣

ロ｢A……お前がいなくなったら僕達どうすればいいんだよ＿＿Aがいないと楽しくないだろ｣

彼女はまだ肺に血が入ってるのか聞こえるか聞こえないぐらいの声で途切れ途切れに喋った

『君達は＿3人でもきっと＿やっていけるよ……』

ハー｢嫌よ､Aがいないと何もやっていけないわ｣

彼女は曖昧に笑って､怪我が辛そうに顔を歪めていた

ダ｢シリウス､済まなかったのう｡Aを任せて｡ポピーもシリウスもありがとう｣

シ｢いや､いいんだ｡それより何故こんなことに？｣

ダ｢それを今からAに聞こうと思っとるのじゃ｡辛くないかの?大丈夫かの？｣

彼女は目を痛そうに細めて大きく頷いた