額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ39)

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私はハリーにいつものような笑顔で見て､目の前にいる闇の帝王に差し出されてる手を掴んだ

ヴ｢死喰い人として生涯を捧げる覚悟はあるか？｣

『勿論です』

ヴ｢仮に､もし裏切れば＿＿＿大切な人を殺そう｣

私はその残忍な声に敏感に反応した｡大切な人を？＿＿＿私ではなく

ヴ｢それ程までに気に入っている｣

闇の帝王は、侮蔑とも驚愕とも言える視線を一瞬向けると、私の手首に杖を翳し、ぶつぶつと呪文を唱えた

後ろでハリーの悲痛な叫び声が私の体を突き刺すように感じた

ヴ「歓迎しようA。貴様の力をここで十分に発揮させるのだ」

私は手首に視線を下ろした

血のように赤い闇の印は16歳のトムにつけられた左薬指の印が連動してるように見えた｡私はそれをただずっと眺めた

ヴ｢さて､同胞を呼ぼう｡ワームテール腕を伸ばせ｣

私は腕を伸ばしているのを横にハリーを見上げた､綺麗な淡い瞳は｢どうして…？｣と問いかけているように思えた

ごめん…ごめんねハリー＿＿＿君達を裏切るようなことをしたのを許して

ヴ｢これで何人のものが戻るか＿＿＿それとも離れようもするのか｡｣

するとまた額の傷は鋭い痛みを感じた､そして続々とクィディッチ･ワールドカップで見た時のような奴らが集まってきた

何とも気味の悪い奴らだ｡こんなヤツらの仲間なんて甚だしいが仕方がない

｢ご主人様＿＿＿ご主人様｣そうつぶやく声が耳につく｡そして輪になるように私達を囲んだ､途中切れ目があるがヴォルデモートは気にしていないみたいだ

ヴ｢よく来た＿＿＿我々はいまだに闇の印の下に結ばれている！それに違いないか？ならば何故助けに来なかった？｣

直ぐに凍てつくような空気に変わり､息をするのも息苦しくなる

ヴ｢まぁいい＿＿＿お前達に紹介しよう｡我らの新たな同胞となるスリザリンの末裔…Aだ｡Aには俺様と対等な立場に立たせる｡＿＿＿図に上がることは許されん｣

そう紹介されるとヒソヒソと声が聞こえるが心配のうちには入らない

私はただ顔に笑みを貼り付けていた

ヴ｢A､任務の話だが＿＿＿｣

『二重スパイですね？』

彼は不気味に笑った

ヴ「性に合うだろう？」

私は曖昧に笑った。闇の帝王は暫く私を見つめると、言った

ヴ「記憶を消せ」

私はまだ墓に縛り付けられて喚いているハリーの方を見た

彼が言うことは当然の処置だ。この会話をハリーに聞かれていたら、元も子もない