額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ1)

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暫く沈黙が続いたあと､シリウスが静かに口を開いた

シ「ああ───ロン。このことについてお兄さんに聴けるかい？できれば、バーサのことも」

ロ「やってみるよ…」

ロンは自信なさげに答えた。

ハ「バグマンはまだ何もわかってないって教えてくれたよ」

シ「ああ、新聞に引用されてるね。多分バーサの性格上、探そうともしなかったんだろうさ」

『大したお役所だね』

皮肉っぽく笑うとシリウスも皮肉的な笑みを同じように浮かべた

シ「今、何時だ？」

ハー「3時半よ」

シ「そうか…そろそろ帰らなきゃいけないね。ハリー、私も共にホグワーツに戻りたいんだが少し取るに足らない話があるんだ」

チラッとシリウスは私を見た＿＿＿私は何かを感じてすぐに部屋を出ようと扉に手をかけると肩に手を置かれた

シ｢A､君には話があるんだ｡残ってくれないか？｣

ハリー達は｢それじゃあ｣と言って､3人は出ていき私とシリウスは2人っきりになった

『ねぇー私も帰っちゃダメ？』

シ｢ダメだA､ここにおいで＿＿＿｣

シリウスは大人の余裕を浮かべて､椅子をポンポンとして言った

私は渋々と言った感じで椅子に座るとシリウスは私の左手を掴んだ

シ｢これは何かずっと前から思ってたんだ＿＿＿A教えてくれるかい？｣

シリウスは左手薬指の蛇の模様の刺青みたいなのを触った

私は嘘をつくことなく包み隠さず言った｡だってシリウスとはクリスマス､ヤドリギの下でキスを交わした仲なのだから

そして彼は私が話終わるまでずっと黙って私の目を見つめて聞いてくれた

シ｢そうか＿＿＿そうだったんだな｡それでA､君は私に内緒で何を隠してるんだい？教えてくれないか｣

あぁ本当＿＿＿シリウスって勘がいい｡きっと隠すなんて無理だろうな

『闇の陣営に加わろうと思ってるの｡これも色々と理由はあるんだよ＿＿＿ダンブルドアから』

彼は鋭い目をして私の両肩を持って顔を近づけた､逃げられないようにしているみたいに

シ｢本気で言ってるのか？君はまだ＿＿＿｣

『子供じゃないんだよシリウス｡もう子供でいることはずっと前にやめたさ｡もう仕方がないと割り切ったんだ』

私はあれから…ダンブルドアに闇の陣営に加わってくれという話を聞かされてこの涙を最後にしようと思っていたが自分の意志とは反対に溢れだしてきた

シ｢A｡大丈夫だ大丈夫だから､私が何があっても傍についているから｣

シリウスはそういうと私をぎゅっと抱きしめた