250時間目 ページ12
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「浅野君、秀華。そろそろ出番…」
学園祭2日目もそろそろ終盤。もうすぐA組の特別企画、浅野兄妹の競技ダンス、ラテンアメリカンの時間。2人を呼びに来た榊原は、思わず息を飲んだ。
教室を支配する2人の気迫と熱気。大音量の音楽に合わせて、2人のはずが1人の人間であるかのように錯覚してしまうような一体感。およそ15歳とは思えない艶やかさと踊りのキレに、後退りをしてしまう。ちょうどその時、音楽が終わって2人の動きも止まる。
「…2人とも、出番だよ。」
「蓮、ありがとう。呼びに来てくれて。」
「すぐに行く。」
2人とも軽く髪はセットされ、秀華は薄くではあるが化粧が施されている。先程まで激しく踊っていた2人とは思えないほどに、品のあるその姿に思わず榊原は唖然とした。
本当に、凄い兄妹だ。
そう感心して、榊原は2人をステージへ誘導した。
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「なぁ、特別企画ってなんだと思う?」
「有名芸能人、五英傑のバンド演奏以上に特別な企画ってあるか?」
「…っていうか、あれ赤羽だよな?」
特別企画につられて、全ての演目が終了したA組のイベントハウスの中には以前として人が集まっていた。もうここからは新たな入場は出来ない。その中に1つ目立つ赤色の髪。
いや、めっちゃ浮いてんじゃん俺。
浅野さん踊るらしいよ、見ておいでよ!なんて原に言われて、つい興味本位で見に来てしまったカルマ。目立つ髪色のせいか、すぐに他の生徒たちにバレて浮いてしまっている。
『お待たせしました!テーブルと椅子の片付けも完了、中央の仕切りもとっぱらったところで、皆様壁際に寄っていただけますかー!』
プログラムに書かれた時間通り。荒木のアナウンスが流れて、皆素直にイベントハウスの壁際に寄る。
そして、一瞬の暗転。からの明転。その瞬間にワァッ!と会場がざわめく。
「キャー!!浅野せんぱーい!!」
「浅野さーん!!きれーい!!」
『特別企画は浅野兄妹による競技ダンス、ラテンアメリカン全5種!! 全国大会優勝経験もある2人のダンスをとくとご覧あれ!!』
そのアナウンスに思わずカルマは目を丸くして、観客たちをかき分けて最前列に出る。そして目に飛び込んできたのは、いつも自分の隣に立つ優しく笑う彼女ではない。
『ミュージックスタート!!』
美しい、1人の女性。
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麗(プロフ) - 29ページ 頃について 殺せんせーに とかではないのでしょうか? (2021年5月22日 1時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - まなぴすさん» 優しいお言葉ありがとうございます!! 一人暮らしの予習だと思って頑張ってきます(料理以外てんでダメ)…( ˇωˇ ) (2021年3月4日 9時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
まなぴす(プロフ) - お母様のご様子が心配です…!無理せず自宅の方専念されてください!ずっと待ってますのでー!! (2021年3月4日 0時) (レス) id: 1ee9da6645 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - カナナさん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとても嬉しいです(´˘`*)私もこの章大好きです!!秀華ちゃんが理事長の娘である以上、この章に力入れて書きたいと思いますので更新待っていてくださいね(^ ^) (2021年3月1日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
カナナ - ざくろさんが書くお話が大好きです!!!!文の表現がとても上手で分かりやすいです。ここから私が好きな章なのでとても楽しみです。これからも無理のないよう頑張って下さい。応援してます。 (2021年3月1日 0時) (レス) id: 6af05f93ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ざくろ x他1人 | 作成日時:2021年2月23日 23時