40時間目 ページ42
.
一方その頃、女子部屋ではイリーナを巻き込んだ女子会が行われていた。
「ビッチ先生まだ二十歳ィ?!」
「経験豊富だからもっと上だと思ってた。」
「ね〜。」
「毒蛾みたいなキャラのくせに。」
「それはね、濃い人生が作る色気が…って誰だ今毒蛾つったの!!」
赴任当初からとんでもない色気を武器にしてやってきたのだから、驚くのも無理はない。若干ディスっていた気もするが、彼女にはご愛嬌と言ったところだ。
「女の賞味期限は短いの。あんた達は私と違って…危険とは縁遠い国に生まれたのよ。感謝して全力で女を磨きなさい。」
「…ビッチ先生がまともなこと言ってる〜。」
「なんか生意気〜。」
「舐め腐りおってガキ共!!」
たまには先生らしく決めようと思ったのに、と憤慨するイリーナ。彼女の言うことは最もだ。ここは危険とは縁遠い日本。まぁ、今暗殺には関わってはいるけれど。そう思いながらも秀華はイリーナの言葉をそっと胸にしまった。
「さて、浅野ちゃんは一体誰のために女を磨くのかね??」
「えっ?!」
急に自分に向いた話の矛先に、秀華は思わず素っ頓狂な声を上げた。彼女に矛先を向けたのは中村莉桜だ。
「ふん、何言ってるのよ莉桜。秀華が誰のために女磨くかなんて…カルマの為に決まってるじゃないの。」
「えぇっ?!」
イリーナがそう言うと、秀華は耳まで真っ赤にしてたじたじになる。これは面白い、と中村はもっと話を掘り下げようとする。
が、そこで気がついた。黄色い超生物の存在に。
「おいそこォ!!さりげなく紛れ込むな女の園に!!」
「いいじゃないですか。私も浅野さんやイリーナ先生の色恋の話聞きたいです。」
男子だけでなく女子までも。どこまで下世話なのだこの超生物は。すると中村がため息をひとつついて、殺せんせーに話しかけた。
「そーゆー殺せんせーはどうなのよ。自分のプライベートはちっとも見せないくせに。」
中村のその言葉を皮切りに、殺せんせーの色恋沙汰を問い詰める声が飛び交う。問い詰められて狼狽えた殺せんせーは持ち前のスピードですぐさま逃げた。
「逃げやがった!!捕らえて吐かせて殺すのよ!!」
イリーナのその声を合図に女子たちも殺せんせーを追いかけ始める。
「いたぞこっちだ!!」
「しまった男女の挟み撃ちに!!」
なんだかんだで結局は暗殺になる3年E組。だがこれはこれでひとつのクラスのかたち。3年E組、暗殺教室はまだまだ始まったばかりだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 554人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (
レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは？と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています！ (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2020年10月19日 2時
