36時間目 ページ38
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「ん、ぅ……。」
「あ、浅野さん…!!」
腹部にｼﾞﾝｼﾞﾝと痛みを感じながら、秀華は目を覚ました。気づくとそこは人気の無い廃倉庫の中。茅野と神崎が秀華の顔を心配そうに覗き込んだ。
「やっとお目覚めかぁ。こんな華奢な女にツレが2人もやられるなんて思ってもみなかったぜ。虫も殺せなさそうな顔しといてあんな強いとはな。ま、もうすぐ俺らと同じとこまで落としてやるよ…。男に楯突くのが恐くなるくれーによ。」
そう言ったのは不良のリーダー格のリュウキだった。秀華は腹部の痛みに冷や汗をかきながら、それだけ吐き捨てて自分たちから離れていくリュウキを睨みつけた。
「…神崎さん、そういえばちょっと意外。さっきの写真。真面目な神崎さんにもああいう時期あったんだね。」
茅野がそう呟いた事に秀華は首を傾げた。その様子を見て神崎がぽつりぽつりと語り出した。
良い肩書き、良い成績ばかりを求めてくる父親に嫌気がさして、名門の制服も脱ぎたくて。格好を変えて遊んでいたことを。そしてそれが不良たちに目をつけられてしまった理由だと。
「遊んだ結果、得た肩書きはE組…。もう自分の居場所が分からないよ…。」
「神崎さん…。」
神崎が泣きそうな声で俯いた。そのとき、再びリュウキがこちらに寄ってきて心底楽しそうに言った。
「俺らと
にやにやしながら聞いてもないことをペラペラと喋りたてるリュウキ。茅野も秀華も冷めた目をしてリュウキの話を聞き流していた。あまりにペラペラと喋るため、つい茅野が口を開く。
「さいってー。」
ボソリと呟いた言葉だったが、リュウキには聞こえてしまった。茅野の首を両手で締め上げ、怒鳴り散らす。
「何エリート気取りで見下してんだあァ?!お前も直ぐに同じレベルまで堕としてやんよ…!!」
「茅野さんを離して!!」
痛む腹なんて忘れて、秀華は立ち上がろうとする。しかしそれはリュウキに顔を殴られ阻まれてしまう。腕が縛られ、受け身が上手く取れない上に、 リュウキの力が強く、秀華は勢いよく倒れ込んでしまった。頭を強打し、ぐらりと視界が揺れる。
リュウキが何か喋っているが、頭部と腹部の痛み、めまいに何を言っているのか理解ができない。そのとき、ｷﾞｨ…と重たい扉が開いた。
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ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (
レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは？と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています！ (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2020年10月19日 2時
