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1時間目 ページ3







「今日もダメでしたね…。」

「そうね…。マッハ20だもの、仕方ないよ。」



シュン…と頭を垂れる三つ編みの少女、奥田愛美。それを慰めるのは奥田の後ろに座る浅野秀華だ。彼女は昼休みだからと四川省まで麻婆豆腐を食べに行った、というあの超生物の担任が出ていった窓を眺めながら言った。



「てかあいつ、何気に教えるの上手くない?」



ふと発言したのは金髪ロングの目立つ中村莉桜だ。それに対してふわふわのくせっ毛揺らしながら、倉橋陽菜乃はわかる〜とにこにこしながら返した。



「放課後に数学教わって、次のテストの点良かったもん!」



そう続けた倉橋に対して、三村が自嘲気味に笑いながらぽつりと呟いた。



「ま、でもさぁ……所詮俺らE組だしなぁ……。」



ここは、エンドのE組。

成績不振や素行不良な生徒が送り込まれるクラスだ。山の上の隔離校舎まで追いやられ、あらゆる面で差別を受ける。

酷く生徒の心を傷つけるこの制度が秀華は大嫌いだった。秀華はこれを理事長に抗議した。その次の日には、E組への移動通知が机の上に置かれていた。双子の兄にも何故そんなことをしたんだと叱責を受け、家でも母以外とはほとんど口を聞かない生活を送っている。



『君は本当に兄とは違うね。』



理事長に抗議した時に言われた言葉がまだ頭に残っている。秀華はそれを振り払うかのように大きくかぶりを振って、自身の昼食である弁当を机の上に取り出した。




──────────
──────
───





「はい、それではお題に沿って短歌を作ってみましょう。ラスト7文字を触手なりけりで締めてください。」



なんて課題だ。そう思いながら一応秀華はシャープペンシルを手に取った。

5時間目は国語、古文の時間。その課題に最後7文字を触手なりけりで締めた短歌を作れというのだ。超生物は例文まで出してきたが思いつくわけが無い。昼食後の眠くなる時間、色が黄色から少し桃色になった超生物を見ながら秀華はため息をついた。



「先生しつもーん。」

「…?なんですか、茅野さん。」



ふとなにか気になったような顔をして、茅野が手を挙げた。



「今更なんだけどさ、先生の名前なんて言うの?」




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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , 浅野学秀   
作品ジャンル:恋愛
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ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは?と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています! (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ざくろ x他1人 | 作成日時:2020年10月19日 2時

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