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15時間目 ページ17







「あれ、浅野さんは?」



奥田の毒薬の件で一悶着あったその日の昼休み。一緒にお弁当を食べようと茅野は秀華を探していた。



「そういえば、4時間目が終わってすぐに教室を出ていったぞ。」



秀華の右斜め前に座る男子生徒、千葉龍之介が茅野にそう告げた。その言葉に茅野は肩を落として自分の席へとぼとぼと戻っていった。




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「はぁ……。」



秀華は自身のお気に入りの場所で寝転んでいた。木漏れ日が彼女を包んで、そこだけ違う世界かのように感じさせる。彼女の明るめの茶髪がキラキラと輝いてさえ見える。



「いい場所だね。」

「赤羽くん…!」

「カルマでいいよ。」



そこに現れたのはカルマだった。カルマは寝転んでいる秀華の隣に腰を下ろすと、今朝買ってきておいたのであろうイチゴ煮オレにストローをさして飲み始めた。



「…カルマ、どうしてここに?」

「んー?なーんか面白そうだったから。」

「面白そう?」



カルマの言葉に怪訝そうな顔をしながら、秀華は上半身を起こした。そして、自分の弁当を取り出してカルマの隣に座ったまま食べ始める。



「中1のときさぁ、1回会ったことあるよね。学校の外で。俺が上級生に絡まれて喧嘩してたら、浅野くんが来て、俺に注意してる後ろで浅野さんがビクビクしてた。」

「……よく覚えてるのね。」



クスッと笑って卵焼きを口に運ぶ秀華。2人しか居ない空間は会話しているはずなのに静かで、木の葉の擦れる音や鳥の鳴き声がよく聞こえる。



「中2の時、俺が停学中の時も見たことあるよ。お年寄り、おばあさんかな。荷物もってあげてたり、盲目の白杖ついてる人の手を引いて歩いてるとこ。なんだ、ああいうことできるんだー…って思った。」

「……私は、1年生の時に兄に注意されて以来、バチバチに成績争いしてたの見たよ。成績優秀者の貼りだされた前でね。

……貴方、あの時私の事嫌いだったでしょう。」



その言葉にカルマは一瞬目を見開く。自分の心中をあまり悟られたくないカルマは当時の自分の気持ちが秀華にバレていたことに驚いた。



「…あの時は、ね。浅野さん、ずっとビクビクしてたし、俺浅野さんにはなーんにもしてないのに目が合ったらビビられてたし。そのくせ俺より成績良くてムカついてたし。なのに、こんなに変わっちゃってるから、面白いな〜って。」





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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , 浅野学秀   
作品ジャンル:恋愛
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ざくろ(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!確かに2番ですね!!!素で間違えてました!!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m (2021年3月16日 6時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 最近読み始め、すごく楽しく読ませていただいています。ふと気になったのですが、出席番号は2番が正しいのでは?と思いました。まだ読んでる途中なので何か別の理由があって1番にしているのであればすみません。作品楽しく読ませていただいています! (2021年3月16日 4時) (レス) id: 2946381aea (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - プロテインさん» ありがとうございます(*^^*)暗殺教室はとても好きな作品なので更新頑張って行きたいです (2020年10月22日 22時) (レス) id: fa9a4862ad (このIDを非表示/違反報告)
プロテイン - 質が高くて、キャラとの絡ませ方がお上手で、続きがとても気になります( ≧Д≦) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 038dc633ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ざくろ x他1人 | 作成日時:2020年10月19日 2時

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