114話 吉原へ 2 ページ18
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その後藤の家に向かい、準備を整えることになったんだけど……。
「よぉっし、こんなもんだろ」
宇髄さんの前には、おしろいと紅で塗ったくられた不細工──もといお兄ちゃんたちが。
宇髄さん化粧ヘッタクソかよ！
「A、お前もこっちに来い」
『あ、あたしはこの顔面で勝負しますので』
「なぁんだ？せっかくド派手に化粧してやろうと思ったのに」
全力で拒否したあたしは、素顔で吉原に向かった。
一軒目の遊郭では中年の夫婦が出迎えてくれた。
「おやまあ！美人な娘だねえ！惚れ惚れするほど綺麗な顔じゃないか」
「どことはかなく鯉夏花魁に似た美女だな。本当に格安でうちに売ってくれるのかい！？」
「ああ、ただしこいつらの誰かと一緒にな」
顔がいいと褒められて内心嬉しい。
興奮した様子のご夫婦は、あたしの後ろにいたお兄ちゃ……炭子、善子、猪子を指した。
「…いやぁ、こりゃまた、不細工な子たちだねぇ」
途端に怪訝な顔になる奥さん。
……まあ、確かにお世辞には可愛いとは言えないよね。
「ちょっとうちでは…先日も新しい子入ったばっかりだし悪いけど…」
「まあひとりくらいならいいけど」
ところがどっこい、奥さんは宇髄さんの顔を見つめると、ぽっと顔を赤く染めてそういった。
そう、宇髄さん実は、化粧をとったらかっこいいのだ！
「じゃあ真ん中の子を貰おうかね、素直そうだし。
この子と髪と目の色が一緒だけど、もしかして姉妹かい？」
「はい、妹と一緒に一生懸命働きます！」
兎にも角にも、これからあたしたちは遊郭で過ごすことになる。
頑張るぞ、と意気込んで宇髄さんたちと離れた。
あたしを巡って壮絶な争いになることなど露知らず。
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まゆ(プロフ) - 続きが気になります！更新楽しみにしています！ (2022年5月9日 22時) (
レス) @page42 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぴぽ - やば‥泣いた………… (2022年1月16日 15時) (レス) @page42 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - とても面白かったです！！ 煉獄さんがいつ自分の気持ちに気づくかとても楽しみです！！ 主人公も早く煉獄さんに落ちてほしい( ´罒`*) 更新頑張ってください！待ってます！！ (2021年11月9日 1時) (レス) @page42 id: a1507cd74d (このIDを非表示/違反報告)
いぎ - めちゃくちゃ良かったです！続きが気になります！( °∀°) (2021年10月27日 16時) (レス) id: f55d613724 (このIDを非表示/違反報告)
＃きのこ - ああああ尊いです 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています(^^♪ (2021年10月13日 15時) (レス) @page42 id: c964701d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いお
| 作成日時：2019年10月14日 15時
