スイレンの花 ３【NARUTO】

#120 ページ9

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会場であるアカデミーの3階に行こうとしたら、2階の部分に人が集まっていた。



「それに中忍っていったら部隊の隊長レベルよ。
　任務の失敗、部下の死亡……それは全て隊長の責任なんだ」



みんなここが会場と勘違いしているのだろうか。

きっと幻術の類だろう。

見破らなければ次には進めないってことね。



「それをこんなガキが……ズズッ」



そんなことより、あれ？

扉に立ちふさがる2人、どっかで見たことあるぞ。



「どっちみち受からないものをここでフルイにかけて何が悪い！！」



あ、分かった！！

いつも門番してる、コテツさんとイズモさんだ！なんでこんなところに！？

変化してるから一瞬わかんなかったよ。



「正論だな……だが」



と、思ったその時だ。

彼らの前に、サスケを先頭に7班が躍り出る。



「オレは通してもらう。そしてこの幻術でできた結界をとっとと解いてもらおうか……。
オレは3階に用があるんでな」



サスケがそういうと、集まっていた者たちはざわつく。

「ホウ…」

「気づいたのか…キサマ！？」

するとサスケはにやりと笑いサクラちゃんに話しかけた。



「サクラどうだ？お前なら一番に気付いてるはずだ…」

「え…？」

「お前の分析力と幻術のノウハウは……オレたちの班で一番伸びてるからな」


私はその言葉を聞いて、さっきのサスケの言葉を思い出した。

その言葉の通りだった。



「…もちろん、とっくに気付いているわよ。だってここは2階じゃない」



サスケはたった一言で、ごく自然にサクラちゃんの自信を取り戻した。

ああ、やっぱりサスケは優しい人だ。

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