スイレンの花 ３【NARUTO】

#130〜中忍試験・第二の試験偏〜 ページ19

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その後、第一の試験はなんとか通過し、次の試験場に着いた私たち。



ｱﾝｺ「ここが第二の試験場会場、第44演習場…別名、死の森よ！！」



あ…ここ昔、シスイ兄ちゃんを追っかけて間違えて入ったところだ。

さまざまな巨大生物がいたことを思いだす。

ここに入ってシスイ兄ちゃんとお母さんにめちゃくちゃ怒られたんだよな〜。

なんて、懐かしんでいると。




「なーーんておどしても、ぜんっぜんへーき！怖くないってばよ！」




ナルト君が試験監督のアンコさんに向かって啖呵を切った。

すると彼女は目にもとまらぬ速さでクナイを投げつけ、ナルト君の頬を傷つけた。



「あんたみたいな子が真っ先に死ぬのよねェ、フフフ…。
　私の好きな赤い血をぶちまいてね♡」



……アンコさん、今日は血の気多いなあ。

普段甘味処で見かける彼女を思い出し、内心苦笑いだった。



「ナルト君、大丈夫？治療しようか？」

「びっくりしたってばよ…。いや、大丈夫このくらい！」

「ダメ！この森でケガしてたら獣やら虫が襲ってくるから、治してた方がいいよ！」

「えええ！そんな危険な森なのかここ〜」



そしてナルト君を治癒していると。




「っ…！？」



突然、冷たい視線に気が付いた。

その主は、さっきアンコさんにクナイを返した舌の長い人。

彼は生気のない目で私を見つめていた。

とても怖かった。



「……なん、でしょうか？」



勇気を出して話しかけてみると。




「いやァね、下忍で医療忍術を使えるなんて珍しいなと思って」

「はあ、そうでしょうか」

「素晴らしいわ」

「あ、ありがとうございます」




彼は不気味に笑い私のそばから去っていった。

…怖い人、私は心底そう思い、彼の背中を追うのはやめた。

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