なぁ、そこの君。【赤緑】

# 04 ページ4

赤side
.





それから30分後。



俺は我慢の限界や。



勉強なんてつまらんし…ともとのイチャイチャタイムを邪魔する悪い奴やし…めんどいし…眠いし…。


とにかく！！！ともとイチャイチャしたい！！！


そう思ってともの方を見た。





赤「かっ、わい〜〜…！！」




そこには、横向きに机に突っ伏して眠っているとも。


突っ伏してるから片方のほっぺが潰れてもうてて、口が半開きになっとるとこが無防備で…めっちゃ可愛え。






赤「…そーんな無防備やったら、何されても怒れへんよな？」





そう呟いて、ゆっくりとキスを落とした。



それでも起きひんから、もっかいしたろー思うて顔を近付けた。





赤「…！」


緑「あかんで？イチャイチャは1時間後って言うたやんか」


赤「お、起きてたん？」


緑「今起きたの、…大毅がキスするから」






俺の唇に人差し指を当てる。


一枚上手、みたいな態度やけど、ほっぺをピンク色に染めて目を逸らす姿はもうほんっっまに天使。





赤「１回だけ、ちゅーしよ？」


緑「…もうしたもん、大毅が勝手に」


赤「もー、可愛えなぁ！何で拗ねとるん？」





何でか分からんけど拗ねとる可愛え彼女。


床に座っている俺の上に向かい合わせに座らせて、ぎゅーって抱き締める。


はぁ……30分ぶりのともの匂い♡♡♡





緑「む、…寝とる時やなくて起きとる時にちゅーしてほしかったの！」


赤「ふふ、まーた可愛えこと言うてぇ…何で嫌やの？」


緑「……寝とる時やったら、大毅のこと感じられへんもん…」





クッソ…………………。



好き…………………………。






赤「可愛すぎ。そんなん言われたら俺耐えられへんわ…」


緑「……耐えへんでええよって、言うたら？」






本間にこの子は悪い子やなぁ！！！！！！


ぷにぷにほっぺに手を添えて、今度こそ口付け…。






バンッ！！！！！！！！！






『大毅！これお菓子…………、あ、ごめんなぁ…』





バンッ！！！！！！！！！



………何が起こった。



大きな音を出して入ってきて、大きな音を出して出て行ったであの女……。





赤「あーーもう！！何で邪魔されなあかんねん！！」


緑「…やっぱりあと残りの30分、頑張ろ？」


赤「うぅ……がんばる……」





またキスはお預けなんか…。



諦めてノートを開いた、その時。



ほっぺに柔らかい感触。





赤「…へ？」


緑「今はこれで我慢…な？」


赤「っっっ…ともおおおお♡♡♡」









.

# 05→←# 03

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す