fighting ページ32
ふーん、近くで見ると巨体だけど、巨人ってわけじゃないし、そこまで怖くもないねぇ。
吸血鬼が他の異形を怖がっていたら、それこそ笑い話だ。
相手はみかりんが好きそうな怖いもの。でも全く可愛くないし、敵と見る他の選択の余地なし。
武力行使で抑圧できるかわからない未知の敵。
これはいいサンドバッグを見つけたかもしれない。
一番あれに近いコーギーの襟を掴み、俺の後ろへ投げ飛ばした。
「うお！？ってぇ、なにすんだよ！」
「危ないから下がってなよ〜。ここは吸血鬼パワーで撃退してあげる♪」
「おお！リッツがいつも以上に頼もしい！！」
俺はやればできる子だから。一応騎士だし、王様を守るのも騎士の役目だ。
「毎日ウザ絡みしてくる誰かさんのせいでストレス溜まってるんだよねぇ・・・こんなことになるなら
Aに血を貰っておけばよかったなぁ」
幸いここは屋内。日中とはいえ気を張れば戦えるかな。
歩き回ってて、窓際でも日当たりの悪いところに来てるし、運が良い。
いや、今学校に閉じ込められてる時点で俺たちに運のかけらも無いのかもしれないけど。
「悲しいのう、凛月の言葉に一切虚偽がないのが。我輩はこんなに好いておっと」
軽々とあれの振り上げた拳を避け、後ろに下がってきた兄者。
「下手に介入して飛び火はご免じゃからのう。凛月〜、頑張るのじゃぞ〜」
「あれより先に兄者の息の根を止める方が優先事項じゃないの」
「リッツ、共食いしてる暇ないだろ。頼むから、敵はあっち！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 普段穏やかな人ほど、怒ると怖いですから。 (2017年11月20日 18時) (
レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» きっと真顔…普段は笑みを絶やさないから絶対に怖いよ (2017年11月20日 17時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 弓弦さんはともかく、皇帝さんのガチギレする状況がわからないですね (2017年11月20日 17時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» 恐ろしっw (2017年11月20日 12時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 怒ってる間ずっと笑顔だろうな・・・ (2017年11月20日 12時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：純 | 作成日時：2017年11月17日 20時
