全体練習 ページ22
｢今日も朝早く来たんだね。｣
最近はずっとむーくんが
迎えに来るから、むーくんが来る前より
ちょっと早く起きるようになった。
｢うん、今日全体練習があるから
2人で練習しときたいなって。｣
｢…え、そんなのあったっけ｣
私の少ない学校生活の記憶には無い。
｢寝てたからね。
ちゃんと起きれるようになりなよ？｣
｢んー、努力は？｣
する気ないけど。
そんな風に登校して時間割を見た。
｢うわ、本当にあるじゃん。
しかも1時間目と2時間目通しで。｣
正直すごく寝たいけど
練習の為多目的室に向かった。
・
そして2人の練習も終わって、
白雪姫のドレスを着てから
体育館の端の方にある、
ちょっとしたスペースで私は
昨日出来なかった髪のセットをされている。
｢結局何になったの？｣
｢先だけちょっと巻くことになったよー。
白雪姫もボブで髪ちょっと巻かれてたし。｣
そういや眠れる森の美女のお姫様は
ロングヘアーで私と同じだったなぁ。
故意的では無いにしろ、
掛け合わされてるんだなと思った。
｢よし、終わった。
髪傷んでるからヘアオイルとか
つけたほうがいいよ。｣
｢うん、分かった。｣
ヘアオイルって何状態だけど。
お母さんに聞いてみよ。
・
そして、セットをしてもらった後
先生の指示が入った。
｢よし！全員揃ったな。
これから場面ごとに止めて
出来栄えを見ていくからな！
今回は台本持ってていいから！｣
他のみんなはどうしてるんだろう。
むーくんの演技しか見てないから
なんか楽しみだなぁ。
｢よし、最初は…
一ノ瀬のシーンからだな！
一ノ瀬、準備しろ！｣
｢あ、はーい。｣
そして私はみんなに見られながら
壇上にたった。
もうこの時点で恥ずかしい。
そしてナレーションが始まった。
｢昔、ある所に呪いがかけられた
姫がいました。名前は白雪姫と言います。
白雪姫は小さい頃に眠りの呪いを
かけられたのですが失敗し、
永久に眠るところが、
いつも睡魔が襲ってくるただの
眠そうな姫となってしまいました。｣
｢ふぁ…今日も眠いわ。
何か、面白いことでもないかしら。｣
ふぁ、と欠伸をする。
…演技じゃない。普通に眠いから。
｢一方、お妃様は毎日毎日鏡に
話しかけていました。｣
お、誰だろ。お后兼魔女役…え
｢鏡よ鏡、世界で1番美しいのは誰？｣
私の目に映ったのは、
前に練習していたら来て、
泣き出してしまったあの子だった。
…気まずい。
ラッキーカラー
あずきいろ
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すみれ。(プロフ) - 名無し戦隊さん» 名無し戦隊さん、ありがとうございます！テストも終わったのでそろそろ更新していこうと思ってます！返信遅れてごめんなさい… (2021年11月30日 21時) (
レス) id: 32ccc8a882 (このIDを非表示/違反報告)
名無し戦隊 - 何回も読みました！続きが楽しみです。更新がんばって下さい!応援してます (2021年11月28日 14時) (レス) @page23 id: cdaa405a79 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ。(プロフ) - こんさん» こんさん、ありがとうございます！一気読み！ありがとうございます。更新頑張ります！ (2021年11月20日 22時) (レス) id: d26d96fde9 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 初めまして！本日一気読みさせていただきました！面白すぎて時間を忘れて読んじゃいました！応援してます！更新頑張ってください！ (2021年11月20日 17時) (レス) @page23 id: 9c4199c2cb (このIDを非表示/違反報告)
すみれ。(プロフ) - 彩さん» 彩さんありがとうございます！好きって言ってくれてとても嬉しいです！頑張りま〜す！ (2021年11月4日 21時) (レス) id: d26d96fde9 (このIDを非表示/違反報告)
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