430話 ページ39
_五条side_
『ウチらもふし……Aさんとは話したいと思ってるんですけど……本人が、嫌そうなので……』
耳の長い女の子が気まずそうな顔をしてそう言った。
大方、僕のことをAの親か何かと勘違いしたのだろう。あらかた間違ってはいないが。
そう考えて、ふぅ…と息を吐く。
やはりAは自らみんなの前に壁を作っているようだ。
自分の心のエリアに入らせないように。
まぁそう簡単に、ヒーロー志望の子たちとは仲良くなれないと思ってはいたけど。
思わず、頭痛がして頭を抑えてため息を吐いた。
しかし
『あの！！』
そう言って、前に出てきたポニーテールの女の子。
その子の放った一言を思い出して、ふっと口角を上げる。
すると隣に座っていたAはギョッと頬を引き攣らせて「何笑ってるの…？気持ち悪いんだけど」とまぁまぁ酷い毒を吐いた。
けれど、今の僕にはAのどんな言葉も全て愛おしく思えて、クスッと口角を上げた。
「Aは少しヒーローに対する考えが緩くなってきたよね」
そんな褒め言葉に、それでもその子は顔を顰める。
「………………何ほざいてんの」
そんな悪態にもんふふと笑っていると、Aは本格的に気持ち悪がり始め、窓の外に視線を移してしまった。
こうなったらもうこちらを見てくれることはないだろう。
そう考えて僕は女の子に続いて我先にと声を上げた彼らの姿を思い出す。
『た、確かに伏黒さんには一癖も二癖もありますが……
で、ですが私！！伏黒さんと仲良く出来る気がしますの！
今日も沢山、助言や励ましをいただきまして……
なのであのっ！そんな心配なさらずとも大丈夫ですわ！』
『あの……俺も…大丈夫だと思います。
アイツ、気難しそうに見えて意外と優しいし……
確かに引っかかるとこはあるけど、俺は上手くやっていきたいと、思ってます』
『ぼ、僕も！！伏黒さんはとてもいい刺激になってます！』
『ハッ！！アイツは俺がぶっ潰す……！！
いつかアイツがボロボロになって帰ってくるのを首長くして待ってるがいいぜェ！！』
『かっちゃん！！』
『(個性豊かな子達だな)』
大丈夫、Aはあそこで今より成長できる。
護衛という名目使っちゃったけど、やっぱり雄英につけて正解だったな。
そう考えて、チラッとAを横目で見やった後、自分も窓の外に目を向けた。
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あいすくりいむ(プロフ) - れんれんさん» 光栄でございます！！！他の作品も更新していきつつ！近いうちに続編を出すので期待しててください！！体調面はなんか妹がコロナになりましたが私はこの通りピンピンしてますので！ご心配無用ですわ！！ (4月28日 9時) (
レス) id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - コメント失礼します！個人的には続編ものすごく見たいです！！いつも楽しく見てます！(^o^)体調に気おつけて頑張って下さい！ (4月27日 22時) (レス) id: 63496a6874 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - さぼてんさん» ひぇぁい！？ありがとうございます！！主人公ちゃんの戦い方は毎度のことながら頭を抱えまくって考えているので！！読者様を楽しませれるようにこれからも頑張りますので！！ (2023年4月8日 22時) (レス) id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん - 最高すぎます...！主人公ちゃん強いのにどうやって勝負するんだろう...って思ってたら私の想像してたことを超えてきて見てて楽しすぎます！！415話の最後とか1人で悶えてましたw無理のない範囲でこれからも頑張ってください！応援させていただきます！ (2023年4月6日 22時) (レス) @page25 id: f7e14036d5 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - うさぎさん» ヒュッ！？大丈夫ですか！？面白いなら良かったです！！ (2023年4月5日 18時) (レス) id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいすくりいむ | 作成日時：2023年3月26日 15時
