345話 ページ22
_恵side_
「紅一点ってさ、あれだろ？
沢山の男子の中に1人だけ女子がいる……みたいなやつだろ？」
「そうよ。それが何なのよ？」
そんな会話が隣にいる虎杖から聞こえてきて、俺はそっちに振り返った。
虎杖が言いたいことは何となく分かる。
「じゃあお前別に紅一点じゃないんじゃね？
Aいるし。今いないけど」
その言葉に、釘崎は訝しげに眉を潜め「A……？」と言葉を反芻して、
ふと、思い出したように「あぁ」と声を上げる。
「確か一年に1人だけ私の他に女子がいたのよね」
「そーそー」
あらかじめ、五条先生からかは分からないがAのことは聞いていたらしい。
「紅一点じゃないのね残念。
まぁ男子が男子だったからもうどうでもいいけど。
ねぇ、その女子ってどんな子なの？
性格悪かったりする？」
「言葉の使い回し気を付けろよお前…
なんんなんだよその質問」
呆れた声でそう言う虎杖に詰め寄る釘崎。
そんな様子を横目に見ながらふぅ……と息を吐いて、視線を逸らそうとした瞬間だった、
「俺も最近会ったばっかだしなぁ…」と言葉を濁す虎杖とバチッと目が合い、
やべぇと思う前に、
「あっ、その女子コイツの双子の妹なんだぜ！
やっぱ、兄に聞く方が早ぇと思う！！」
「お前……ッ…！！」
早口でそう捲し立てた虎杖を責め立てように、声を出すと、
キラッと釘崎の瞳が光り、こちらを捕らえた。
「あんたが兄なの！？
じゃあ妹もそこまで期待はできないわね……」
「おい」
どういう意味だそれ。
っていうか、A相手になんの期待をしてるんだコイツ。
やっぱ女子だし、いい話し相手とかノリが良い奴とかか？
それなら大ハズレだな。全部裏切られるぞ。
いや、ノリはいいかもしれない。ある意味。
そこまで期待できないと言いつつも尚、俺にどんな奴かを尋ねてくる釘崎を若干哀れみの目で見つめる。
そした聞きなれた足音が聞こえて、俺は思わず口を開いた
「どんな奴か……」
そこまで言いかけ、
「ごめん迷子なってた」
相変わらずの全く気持ちの籠ってない謝罪をとりあえずと口に出すソイツの方を振り返って指差した。
「こんな奴」
「どんな奴よ！！」
そこには大量の荷物を両手に持ち、ケロッとした顔のAがいた。
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あいすくりいむ(プロフ) - リルさん» ええっ！結婚する？((ｺﾞﾒﾝﾅｻｲﾁｮｳｼﾉﾘﾏｼﾀ (10月7日 8時) (
レス) id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
リル - この作品にどハマりしてしまって、気づいたらめちゃくちゃ読んじゃってました！！主さん天才ですか？？？ (10月3日 16時) (レス) @page43 id: 19e242bdce (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - ルマさん» ふぁっ！！！そんなもったいないお言葉を……！！ありがとうございます！！これからも精進いたしますぜ！！ (2022年10月4日 20時) (レス) id: 47293fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ルマ - ネタ要素もあったりして読んでて楽しいです！！これからのお話も楽しみにしてまっす！ (2022年10月4日 20時) (レス) @page41 id: c1bf461124 (このIDを非表示/違反報告)
亜澄奏ｰAsukaｰ(プロフ) - あいすくりいむさん» うわぁぁぁそれなぁぁっぁぁぁ、、、！！いきなりはっ！？って感じですよね！ (2022年9月17日 15時) (レス) id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいすくりいむ | 作成日時：2022年7月26日 22時
