誘惑していたのは私の方でした。３【ダイヤのＡ】

45 やきもち彼女２ ページ5

倉持side



倉「Aー」



あ「………」



倉「なぁAって」



あ「………」



俺なんかしたか？



部活終わってからずっと無視されてる気がする…。



挙げ句の果てには俺から離れる始末。



倉「A、俺なんかしたか？」





部屋までついていっても無視される。



倉「……？」



バタンッ



黙って扉を閉められた。



倉「………」



御「はっはっはっんなとこで突っ立ってなにしてんだよ」



テンション下がってるときに御幸の顔見るともっと下がるわ…



御「Aのことだろ？」



倉「ニヤニヤしやがって…御幸、なんか知ってんのか？」



御「知ってるもなにも普通あんなことされたら怒るに決まってんじゃねーか」



倉「あんなこと？」



御「彼女の気持ちも考えてやれよ。俺からはそんだけだ」



あんなこと…



怒ること…



倉「今日の部活終わりのことか？」



よくよく考えてみればそうだな…。



Aっていう大好きな彼女がいんのに他の女から色々もらったりしたしな。



俺、最低だな。





倉「A…悪かった…」



ドア越しから謝る。



倉「俺が好きなのはAだけだから」





あ「ホント…？」



返ってきた声は、とても儚くて今すぐ抱きしめたくなった。



なにも言わずに部屋に入る。



ベッドの上でAは小さく座っていた。





倉「ごめんな…！」



ぎゅっとAを抱きしめる。



あ「……ホントだよ！」



俺はホントにAが愛しくて愛しくてしょうがない。



だからこそ…









倉「やきもちしてくれて…嬉しい」





・・・・・



自分を殴りたい。



・・・・・

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