25-3 : 不人気の助言 ページ36
Aside
「こねちゃん、なんで皆固まったの？」
「よおわからへんわ。なんか、暴れてる面々だけ通信はいっとったみたい」
「シャオロンも？」
「わからへん」
三人で首を傾げる、相変わらずインカムの向こうからはクスクスとロボロの笑い声だけが聞こえる
「ゴホンッ…あー…よし皆、仕事に戻ろうではないか！A、すまん返す」
総統がそういうと皆暴れて壊したものの片付けを始める。そして私はナイフを返して貰う
「…良かった、壊れてない」
「ん？それ気に入っとるの？」
「うん、ゾムに貰った大切なナイフだから」
「ゾムに！？…そう…か…そうやなぁ！うん！」
あからさまに顔をしかめたと思ったらいつもの笑顔を取り戻すこねちゃん…そして隣でそれをニヤニヤとみるシャオロン…これは…何か地雷でもふみぬいたかなぁ
「よしA！俺もお前に何か贈るわ！」
「いきなりっ！？いらないよ！」
「ふーーん！まかせな！ゾムよりもエエもん買ったるわ！」
「いや…別に欲しいもの無いけど…」
「…」
「…」
「じゃあ次の休暇俺と町行くで！！」
そう勝手に約束を取り付けて走り去るこねちゃん…ちょっとまって！？えぇ…
「シャオロン…こねちゃん、どうしたのアレ」
「ん？Aならわかるんやない？対抗心やろ」
「あ…」
そっか…なるほど…
私だってそんなに鈍感じゃない。むしろ、そのせいで今まで皆を振り回してきた訳だからいい加減自覚くらいある…でも…
「シャオロン…恋って…あんなに人を動かすものなのかな…」
「やろうなぁ…あの心無いシマがAに何か出来ないか走り回るくらいやからね」
「私、そんなに尽くして欲しくない…」
「あいつの気持ち…素直に受け取ったらエエやん？」
「え…？」
シャオロンの瞳が私のことを捉える。何か言いたそうにしては引っ込めどうしたものかと視線をさ迷わせた、そして納得する答えが決まったのか私に伝える
「別にシッマやなくてもええと思う、でも俺は素直にアイツ応援しとるし…な？…恋を知らずに愛だけしっとったら…ちょっと寂しいやろ」
「そういうものなの？」
「俺もよぉわからへんけどな！ここしばらく恋って忘れとるから！でも、きっと…Aが思ってるより…恋は幸せやと思う。そこから愛がどんな形になるかは本人次第やけど」
難しい…私にとって恋はとても難しい
いつ死ぬかもわからない戦争の時代で
いつか死ぬ誰かに恋する勇気なんて無い
「私のせいで不幸になるかもしれないのに…恋なんて」
25-4 : 外道 一歩踏み出す→←25-2 : 教授の一声
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
