亡国のリグレット �� ページ24
トントンside
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ
俺の命令を受け、けたましい音を建ててそこそこ広い家の扉を叩く副隊長、家の中からは窶れた様子の東洋特有の幼い顔立ちをした母親とまだ幼い黒髪の少女が不安そうな表情で此方を見つめていた。少女と目が合い思わず反らす
「あの…なんでしょうか…」
母親の弱々しい声は副隊長の声により絶望に染まる
『＿将校の妻と娘の××。お前らの父親は戦犯だ。突撃命令を無視し部下を撤退させた…』
理不尽…まさにそれやった
でもごめんな？内の総統と補佐が決めたことやねん。俺に意思なんてあらへんから…俺には従う人間が必要やから
「そんな…夫はそんなことで…」
「お母さん…お父さん、戦争で死んだんじゃない…の？お国の人に…殺されたの？」
「…っ…A、いい？よく聞いて…」
今にも泣きそうな母親とあまりのことにもはや顔色すら変えられない少女がそこにはいた
忘れもしない。彼女の名前は…
＿
グルッペンside
「グルさん、このまえんことの将校の母親、水商売通ってる無能軍人から情報収集しとるらしいで」
「そうか、東洋人は一応同盟関係の国であり、あまり手をかけたくないが…」
「直接様子を見に行きます？」
「あぁそうしよう。直ちに部隊を編成、今夜だ。今夜直々に粛清を行う」
その日の夜は。私達が初めて後悔した日だった
＿
響く銃声、重い体の倒れる生々しい音
『おかあ…さん…？』
娘を庇って身体に銃弾を受けた母親がそこにはいた、少女の体に血がベットリとつく
『A…逃げ…よう』
『お母さん怪我…が』
『怪…我させちゃったわね…』
『私は…へーきだよ』
息も絶え絶えのやり取りは耳鳴りで聞こえない
ドサッ
次第に肉体は冷たくなるのを知っていた
私もトントンも自分が下した命令に耐えられずその場から少し離れて…それでも責任感に終われ様子をみていた、指揮を失った部隊は自由に暴れだす
『…っ！！いやぁぁぁぁぁぁぁ！！』
少女の叫び声が聞こえた
見れいられなかった。私はこんなことがしたいのではない。理不尽に刈り取られる命がみたいのではなかった。命と命を賭け覚悟を決めた人間の争いをみるのはあんなにも愉快なはずなのに
逃げたい…逃げなくては
トントンのマフラーを引っ張り逃げるようにその場をあとにした、途中ですれ違ったレジスタンスなんてどうでも良かった
「Aっ！！いま行く！」
一際大きな声で叫ぶ金髪を…
泣き叫ぶ少女の名を、１日足りと忘れた日は無い
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
