愛されすぎて困ってます。 (ページ3)

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『ちっちゃくてかわいいぃぃぃいいいい！』

『どうしよう！！！ひとめぼれしちゃったぁぁぁああ！！ぁ、でもヌナかわいいからきっとカレシ…』

『あ！でもでも！(おれの)らいおんさんのぬいぐるみあげたらおれのヌナになってくれるかも！！！！』

自己紹介して握手をしたら、ぶつぶつとひとりごと？を話す少年。そしてなかなか手を離してくれない。苦笑いのパンPD。

そこで、やっと自分が自己紹介していないことに気づいたのか咳払いを１つ。

『初めましてキム・テヒョンです！！結婚してください！！！！』

はじめまして、から数分。初対面の人にプロポーズされた。

『ねえヌナ、知ってる？』

あれから月日は流れて。公演の合間を縫いやってきた(連行された)異国の地の、とあるレストラン。

目の前から心地いい低音が聞こえて顔をあげる。

『 ※ 長男長女カップルって相性いいんだって』

テーブルの上で細長い指がわたしのまん丸の指にゆっくりと絡まっていく。

『だから、俺と結婚したらすっごい幸せになれるよ』

｢そうかなあ｣

真っ直ぐに見つめてくる瞳には混じり気はなく澄んでいる。ほんといつ見てもキレイな目だな、うらやましい。

『そうなの。だから、俺と結婚して』

『おれ、Aに Weddingdress きせたい』

いや、なんでそこだけ日本語と英語なの？

四次元すぎて意味わかんないし、０の数があきらかに多すぎる純白のウェディングドレスがうつったスマホ向けられるし…

とりあえず、いつも通り盛大にため息ついといた。

ああ、誰か助けてください…

愛されすぎて困ってるんです…。

※ 長男長女カップル → Aも生まれは長女だから。

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