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中々痛い所を突いてくる。説明が出来ない訳ではないが、説明が実に難しい。どう説明すれば良いのか、目を泳がせながら悩んでいるとテヒョンさんがまた口を開いた。
TH「あ〜、言いたくないなら良いよ？別に。ちょっと気になっただけだし。何かごめん。」
誠心誠意謝っているかいないかで言えば全く誠心誠意という素振りではないが、悪いのはテヒョンさんではなく聞かれた質問に答えられていない私だ。申し訳無くなって、御免なさい、と小さく呟けばそれが聞こえたのか「何で謝るの？悪くないじゃん。」とまた不思議そうな顔をしたテヒョンさんが、何だか面白くて吹き出してしまった。
TH「え？何。何が面白いの。」
『ッ、御免なさい、御免なさい、ㅋㅋㅋ』
TH「だから、何も悪くないって、」
笑いながら謝り続ける私が不思議不思議でならなかったのか、テヒョンさんは困惑を繰り返していたが自然にテヒョンさんも笑いがふつふつと沸いてきたのか二人で突然笑い出すという周りからすれば相当意味の分からない状況を作り上げた。
？「……何やってるんですかヒョン、」
二人で腹を抱えてケラケラと笑っていると、突然横から引いている声が聞こえた。まるで軽蔑しているかのような視線をテヒョンさんに向けた青年が立っていた。私は驚き、笑いがようやく止まったので戸惑いながらも挨拶をする。
『…こ、こんにちは、』
？「…ぁ、…どうも、」
私に気付いていなかった訳ではないらしいが、いざ話しかけられるとビビりながら着ている黒いパーカーの袖をぎゅっと握る青年。年齢は私と対して変わらなそうではあるが、制服を着ていない。
TH「ッふ、ㅋㅋㅋ…って、グガじゃん、ッどしたの？…」
やっと笑いが収まりかけているテヒョンさんは、笑い疲れたせいで荒い息のまま青年の名前？を呼んで膝に付いていた手を青年の肩に乗せた。
？「どうしたも何も、ヒョンが急にこんな所でずっと笑ってるから、」
私をちらちらと見ながらも、こんな所でずっと笑ってるから、と心配しているのか引いているのか分からない事を言う青年。先程のあの視線からすれば、後者である事は確定だった。
TH「ふッ、ごめんごめん、何か笑っちゃって、…あ、A。この子はジョングク。この子はね、何だろ。友達？みたいな感じ。人見知りだけど、仲良くしてあげてね。」
紹介されたジョングクという青年は、私を気まずそうに見て目を逸らした。
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作者名：YunA x他1人 | 作成日時：2022年10月5日 23時
