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そんなこんなであっという間に時は経ち、
基地ヘと黒のトラックが到着する。
一日とは本当に長くて短いもので時刻はとっくに真夜中を迎えていた。
基地の前で煙草を吸っていたユンギさんは軽くこちらに目を向けると首の後ろを掻いて基地の中へ入り、グクとテヒョンさん、ナムジュンさんを連れてきた。
TH「お帰り〜！…あ、上手くいったんだぁ。良かった良かった。」
JK「……お帰りなさい、」
NJ「お帰りなさい。お、上手くいったんですね。」
上手くいって良かったと安堵する声が耳に入ってくるが、グクの素っ気ない態度が少し気になる。何となく理由は察せれた。何せ数時間前に人見知りだ、と聞いたばかりだったからだ。どうしたものか、とうんうん唸っているとトラックから降りたジミンさんが手を伸ばしてくれる。
JM「ハイ手掴んで。スカートなんだから、気を付けてね？」
『…あ、有難う御座います。』
手を軽く控えめに掴めば、「ダメダメ、危ないでしょ」と深く手を掴まれて驚きつつもゆっくりトラックから降りる。ソクジンさんはとっくに運転席から降りて「ユンギヤ〜」と逃げるユンギさんを追いかけていた。ホビさんはテヒョンさんに何があったか、どんな感じだったか、と興味津々に質問攻めをされて少しお疲れの様子だった。何か御免なさい。
NJ「…あ〜、ジミン、さん？基地初めてだし、案内するよ。そこまで広くないけどね。」
各々集まってわちゃわちゃし出す人達を眺めながら小さく笑っていたジミンさんの肩をぽんぽん、と叩いて広くはないと笑いながら案内するよと人の良い笑顔のまま手を引いたナムジュンさん。本当に紳士だな。
二人を見送った後、わちゃわちゃしている方向へと目を向けるとソクジンさんに後ろから抱き着かれて抵抗こそしないものの心底嫌そうな顔を浮かべるユンギさん。質問攻めに頭がパンクしたのかくらくらしているホビさんを支えるテヒョンさん。
『楽しいなぁ、』
そう呟いたと同時にテヒョンさんがジャンプをしながらこっちに来て、と手を動かす。
車での移動で疲れているのでゆっくりゆっくりと歩いて向かい着けば、質問攻めの犠牲者の番が私に回ってきたようだった。
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作者名：YunA x他1人 | 作成日時：2022年10月5日 23時
