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先程よりも重々しく扉が開いて、騒がしく賑わっていた基地の中がシーンと静まる。そんな時間も束の間でソクジンさんが笑いながら立ち上がり気だるげに入ってきた男性の肩を抱いて「まぁまぁ」と落ち着かせるように先程まで自分が座っていた場所へ男性を座らせ自身は近くにしゃがんだまま、また笑っていた。
JN「ユンギヤ、そんな無愛想だと嫌われるよ？良いの？こんな可愛い子に嫌われて。」
？「……別に、嫌われたって関係無いですから。」
この方がユンギさんか。塩過ぎる。一度は肩を大人しく抱かれたものの、嫌そうな顔をしてそっぽを向き「いい加減離して下さい」とソクジンさんの手を引き剥がして睨み付けた。
『…私Aって言いま、』
YG「知ってる。」
その場の気まずい雰囲気に戸惑いながらも自己紹介をしようとすると「知ってる。」と鋭い視線が向けられる。不意に目が合うとユンギさんの方から目を逸らして少しの間沈黙の時間が流れる。
HS「……あ〜紙コップ使い切ってたよぉ、ごめんだけどそのまま飲んでね。今度買ってくるかぁ。」
そんな沈黙を破ったのは紙コップが無い、と残念そうに棚のある場所からとぼとぼと帰ってきたホビさん。「はぁい」と軽く返事をしたテヒョンさんはナムジュンさんの方を向いて「ヒョンがジュース溢す確率減りましたね」と悪戯っぽく笑ってナムジュンさんに背中を叩かれていた。
JK「A、もっとピザ食べたら？痩せ過ぎだよ。ほら。」
『いや、大丈夫。グクが食べなよ。』
JK「い〜や！大丈夫じゃないよ絶対。ユンギヒョンも言ってやって下さいよ。「お前細過ぎる」って。」
隣に座っていたグクは私が一切れしか食べていない事を気にして、食べな食べな、とピザを皿に乗せようとしてくるので手でガードをしているとグクがユンギさんを指名して食べさせようとしてきた。
YG「骨になりたくないんだったら食え。」
ユンギさんは先程までツンケンしていた筈だが、ソクジンさんから軽くお叱りを受けたのか目をあっちこっちに動かしながらも何だかんだ言って心配してくれたので、食べないのは罪悪感がありすぎて比較的小さな一切れをピザの箱から取った。
その小さな一切れを食べ終わる頃、ユンギさんが嫌だ嫌だ、と嫌がりながらも結局私以外の全員に言いくるめられてピザを食べさせられていたので笑っていたら許さないからな、とまた鋭い視線で釘を刺されてしまった。
HS「あ〜、寂しいなぁ、」
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作者名：YunA x他1人 | 作成日時：2022年10月5日 23時
