出会い ページ1
ある森に、1人の少年が磔にされていました。
少年は紫色の瞳に、金色の髪の毛。
少年はその容姿から村の者達に嫌われ、両親からも愛されることはなかったのです。
そこに、1人の美しい女性が現れました。
「哀れな人の子よ。お前は私と同じ色の瞳なのだな。私の息子によく似ている。」
その美しい女性は森の魔女、ビウォラでした。
ビウォラは美しく微笑みました。
少年はそれを見て涙がポロポロと溢れました。こんなにも優しく笑いかけられたのは生まれて初めてだったのです。
「人の子よ。お前の名はなんだ。」
「………………無い。」
ビウォラは少年を降ろしながら尋ねました。
少年は名前なんて貰えなかったのです。
するとビウォラは愉快そうに笑い、少年に名をつけました。
「フィード。」
「え?」
「お前は今日から私の息子、フィードだ。」
少年、いやフィードはまた涙を溢しました。
「ぼ、僕が息子でいいの?出来損ないだし………こんな目なんだよ?」
「フッ、私は魔女だぞ?それにお前の瞳は私と同じだ。こんな、だなんて言うな。」
「ごめんなさい。」
フィードは泣きました。打たれると、蹴られると、水に浸けられると思ったのです。
「構わんさ。これから好きになっていけばいい。さぁ、家に帰ろうフィード。」
ビウォラはフィードの手を取り、歩き始めました。
フィードはまた泣きました。
「(温かい………)」
魔女ビウォラと少年フィードはこうして出会ったのでした。
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咲都紀(プロフ) - 碧さん» こんにちは。以前夢主さんのイラストのご依頼を頂いておりました、咲都紀と申します。ご無沙汰しております。イラストが完成してからしばらくしても確認のコメントがなかったため、完成をお伝えしにまいりました。お忙しいかと思いますが感想をいただけますと幸いです。 (2021年3月19日 19時) (レス) id: 4f1698224d (このIDを非表示/違反報告)
碧 - ▼ユウリ▼さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2020年7月17日 6時) (レス) id: 5b8fccba8f (このIDを非表示/違反報告)
▼ユウリ▼(プロフ) - 宣伝書かせていただきましたー!ランキングおめでとうございます! (2020年7月16日 22時) (レス) id: 1c943d80a5 (このIDを非表示/違反報告)
里(プロフ) - 碧さん!宣伝のやつ書いてみました!どうぞ、見てみてください!!! (2020年7月15日 17時) (レス) id: 98a3710ab0 (このIDを非表示/違反報告)
里(プロフ) - 本当ですかっ!?嬉しいです!!ありがとうございます!! (2020年7月15日 16時) (レス) id: 98a3710ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀 碧 | 作成日時:2020年6月27日 19時