10話 ページ11
・
『わぁぁ!』
トゲ「」ビクッ!
『棘先輩!急に横から出てこないでくださいよ!』
トゲ「つな…」
私が教室で本を読んでいると
机の横から急に棘先輩の顔が出てきた
『まったく…あ、何かあったんですか?』
トゲ「しゃけ!」
手を出して、と身振りをされる
いつも通り掌に文字を書いていく
〈 何か、デザートを食べに行かない? 〉
『私、いちごがいいです』
トゲ「めんたいこ!」
・
『あ〜美味しかったです〜』
トゲ「しゃけしゃけ」
『あのいちごのパフェ最高でしたね!良い感じの練乳といちごのアイス…。甘いイチゴシロップ…』
ハッとなって棘先輩の方を見ると
ニコニコしてこちらを見ていた
『そ、そんなに見ないでくださいよ、恥ずかしい…』
トゲ「しゃけ!」
『いちごのことになったら熱くなるんです!』
〈 なんでそんなに、いちごが好きなの? 〉
私より少し身長が高い棘先輩が不思議そうな顔をして見ている
『どうしてだろう?あ、お母さんが作ってくれたケーキがいつもいちごだったからですかね?』
トゲ「つな」
『やっぱりね、思い出は何時になっても消えませんから』
トゲ「つな」
『あ、勿論高専に入ってからもいっぱい思い出出来ましたよ?』
トゲ「つな」
『でもやっぱりパンダ先輩を初めて見た時はとても驚きましたけどね〜』
トゲ「つな…」
『え?あぁ……』
先輩が横を見てと言うので横を見ると
「あの人、ツナしか言っていないわ…」
「なんであの女の子分かるのかしら…… 」
おば様達が私達の方を見てこそこそ話をしていた
『なんも知らないくせにこそこそ話すなよ…』
トゲ「しゃけ!」
『気にしないでって…気になりますって。棘先輩はなりたくて呪言師になった訳じゃないのに』
〈 大丈夫。慣れてるよ 〉
少しだけぎこちなく笑う棘先輩の手を取って走り出す
切なく感じて思わずとった手だけど
初めてちゃんと握った男の人の手は
思ったよりゴツゴツしてて暖かかった
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作者名:季節 | 作成日時:2021年1月11日 16時