花屋の店主は実は公安警察

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？？｢探したよ｣

先程まで私を囲んで銃弾を掠めてきたSPの1人だった。

A｢………｣

SPは自分のサングラスとウィッグを外した。
そこには大変懐かしい人が目の前にいた。

A「もろ、ふし…さん」

ちょっとまた目の下のクマ酷くなってません？
あとやつれてないですか？

諸伏｢オレの顔見て心配してそうだけど、今はキミの方が酷いよ｣

急に脚の力が抜ける。
諸伏さんがすかさず支えてくれた。

諸伏｢A…帰ったらみんなから説教だから｣

ゼクト帰るよ、と抱きかかえられ部屋を出る。
諸伏さんは何か策があるのかな。

諸伏｢こちらスコッチ。ゼクトの回収完了｣

＜降谷｢こちらバーボン。了解、直ぐに例の場所へ｣＞

微かな無線に降谷さんの声。そのまま私は目を閉じた。




諸伏side

ペア待ってますって言ってくれたのが嬉しかった矢先、日苗さんはソロ任務に向かった。
鬼電しても繋がらない、メールも返信が無い。
零がベルモットに掛け合ったら彼女から不要と突っぱねられたという。

諸伏｢なあ零…オレ日苗さん無理やり組織に飛ばされた気がする｣

気がするじゃない、絶対そうだ。RAMからの司令でベルモットからその話を聞けば日苗さんは断れない。

降谷｢ボクは揺るぎない覚悟で行ったんじゃないかなと思う｣

なぜそう思うんだ？

降谷｢風見や松田には長期間留守にする事を伝えていたんだ、本人の意思じゃないかな｣

その証拠にと飛んで半年くらいに送られてきたネリネの写真が物語っているって。
構成員歴が長い彼女はもっと信用を得たかったのでは？と零。
今は落ち着きを見せる彼も日苗さんが居なくなったのを知った途端風見を鬼の形相で呼び出して吐かせていた。

日苗さんの行方が掴めたのはイギリスの諜報機関が公安に流した情報だった。
そして韓国に最後のターゲットがいると知ってその人物の屋敷にSPとして潜入して待っていた。

変装はしてるもののひと目で日苗さんだとわかった。
海外で過ごしたからかちょっと大人びている気がした。

＜降谷｢いいかスコッチ…グランという奴は……｣＞

＜降谷｢怒り抑えろよ、わかったな｣＞

拘束されて中央に投げ出される彼女を屈服させるために1秒に1度急所は避けて撃つ指示が下った。
説得の余地が無く、従うしか無かった。
自分が引き金を引く度に呻く声に胸が苦しい。

彼女が閃光弾を放ったおかげで助けることが出来た。
零の待つ車に乗り込むと彼も何とも悲しい表情をした。

降谷｢この強がりめ…｣

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