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楽屋に戻ってきても気持ちは高まったまま。収まる気配は全然ない。余韻に浸る私たち研究生を横に、襲名メンバーの中には今日まだ仕事がある人がいるらしい。
後ろでステージを見ていてくれた同期たちがここを訪れて少し。汗を拭うもそこそこに早々に着替え、この場を後にする者が一人、また一人といなくなる。
「……ともちん置いてくよ」
「待って〜」
ゴクゴク、と見てわかるくらい彼女は大きな水筒に口をつけてガブ飲みしていた。そこをまゆゆさんが振り向きざまに声をかければ小走りで控え室を出ていく。
私たち研究生はその背中に「お疲れ様でしたー！」と揃えて言った。現在残る襲名メンバーは部屋の奥の方にいる。
こうなって初めて、私を含めてアンダーを努めた研究生は姿勢を崩す。彼方さんと美森さんは緊張の糸が切れたように椅子の背もたれに体重を預けた。
「二人とも、すっごい素敵でしたよ！！」
「かっこよかったです」
「うんうん！」
凪沙と織音、友歌が先輩二人を囲んでいる。特に凪沙は両手をグーにして胸の前に。彼女たちにも良いステージに見えていたことが伝わってくる。はあ、良かった。
カップドリンクのストローを咥える彼方さんへ、楚方が「さすがお姉〜！」と嬉しそうに肩を揉む。はいはい、といつもの調子で返しているけれど火照った顔は若干緩んでいる。
智恵理と並んで腰を下ろし、タオル片手にドリンクをちびちび飲む。そこに真琴と鈴子の入れ替わりで、凪沙と織音がやってきた。
「智恵理とAも……凄かったよ！」
「そう……？」
「なら良かった」
凪沙のストレートな褒め言葉であり感想が気恥しいのか、智恵理はふいと逸らして、少し俯く。それを横目に見ながらにこやかに笑う織音の目を見て私も返事をした。
彼女の背中の奥には、美森さんと友歌がいる。美森さんは体の熱を冷まそうと衣装をはだけさせていた。拭いても拭いても滴る汗。まだフェロモンが残ってそう。色っぽい。
そんな二人の隙間。通路の向こう側には水分補給をする恵さんがぽつんと見えた。
……76期生は見に来てないのかな。アンダーも、唯一同期で抜擢されていないし。彼方さんと美森さんに話しかけようにも私たち77期がいてしにくい……とか。
もしかして……恵さんと話をするのは今がチャンスなんじゃないか？ よし、と正に立ち上がろうとすると。そこに近づいていく襲名メンバーがいた。
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» わー！覚えていてくださってありがとうございます！！とてもわかりやすくて見ているこっちまで胸が暑くなったり、ちょっとヒヤヒヤしたり...これからも頑張ってください！！ (2月4日 23時) (
レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 確認しました。向こうにもコメントしてくれたひなさんでしたか！ 作品を跨いで気に入っていただきこちらも嬉しい気持ちでいっぱいです。場面が頭に浮かぶ、文字なのに音楽や息遣いが聞こえてくる……一応そんな文章を意識してます。今後も楽しんでもらえたら幸いです。 (2月2日 8時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ここまで来ちゃいました！！ポケモンの作品まで書かれていたんですね....！大好きな作品だったのですぐにわかりました！文の読みやすい書き方などが大好きです😌 (2月2日 6時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - 暇っぽちゃんさん» お返事遅くなってすみません。そう言っていただけてこちらも嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張ります！ (2022年10月15日 20時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
暇っぽちゃん(プロフ) - 久しぶりに0048の新作品があってとても嬉しいです…！！更新頑張ってください！！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page34 id: 31b607a5e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年7月17日 20時
