104# "アンダー"になること :♪RIVER ページ4
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電車に乗って劇場へ。これから早速襲名メンバーとレッスンだ。……と、アンダーに選ばれたことを嬉しく思いつつも気を引き締めて練習はスタート。一曲目、RIVERから。
しかし、私は………私たちはこの身をもって思い知る。
「……っ」
違う。いつものレッスンとは、全然レベルが違う……！
.
「じゃあ1サビから」
「はい、」
全員でひと通り合わせ、残りの時間はアンダーの個別練習になった。牛山先生は適当に見て回っている。今は美森さんと恵さんのところ。
私や智恵理、彼方さんはそれぞれ担当する襲名メンバーに踊りを見てもらっていた。……のだが、
「才加さんはともかく、佐江さんにも見られたら余計緊張するんですが」
「私のことは空気だと思ってよ」
「……無理ですって」
私にしては後ろ向きな発言が飛び出たものだから、才加さんがすぐさま食いつく。そして首を傾げた。
初めてのステージ、大勢の観客。今レッスン室にいる人数の比じゃないくらいのファンが会いに来るんだぞ、と。それはそうだけど……。
「アンタ達、喋ってないで練習させなさい。二人も着いているのに何してんの」
「先生は気にする必要ないですよー。Aはアタシのアンダーをしっかり努めてくれますから」
「Aは真面目な子だし、期待しても大丈夫ですよ」
「ふうん……それは楽しみ、ね？」
「ちょっ、二人ともやめてください」
期待なのか揶揄いも含むのか。わからん……。
とりあえず牛山先生を煽らないで。今の目怖かったから。
..
和気あいあい(？)としているAたちから少し離れたところ。部屋の反対側の鏡前では、優子が智恵理のダンスを見ていた。
「ストップ！ ……うーん、」
優子は途中で止める。フローリングで胡座をかいたまま口元に手を当てて考えるような仕草。眉もこれでもかというほど曲がっている。
思わず不安になる智恵理。しかし、優子はガバリと立ち上がると両手を智恵理の方へ伸ばす。掴まえたのは、頬っぺた。今度はまるで悪戯っ子みたいに口角を上げていた。
「へ、えっ！？」
「もっと感情出さなきゃ！ お客さんだって、熱くならないよ？」
「………はあ」
踊りに必死になっているのが出過ぎ。ステージの上では笑顔で。優子のアドバイスに智恵理は俯く。
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» わー！覚えていてくださってありがとうございます！！とてもわかりやすくて見ているこっちまで胸が暑くなったり、ちょっとヒヤヒヤしたり...これからも頑張ってください！！ (2月4日 23時) (
レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 確認しました。向こうにもコメントしてくれたひなさんでしたか！ 作品を跨いで気に入っていただきこちらも嬉しい気持ちでいっぱいです。場面が頭に浮かぶ、文字なのに音楽や息遣いが聞こえてくる……一応そんな文章を意識してます。今後も楽しんでもらえたら幸いです。 (2月2日 8時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ここまで来ちゃいました！！ポケモンの作品まで書かれていたんですね....！大好きな作品だったのですぐにわかりました！文の読みやすい書き方などが大好きです😌 (2月2日 6時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - 暇っぽちゃんさん» お返事遅くなってすみません。そう言っていただけてこちらも嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張ります！ (2022年10月15日 20時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
暇っぽちゃん(プロフ) - 久しぶりに0048の新作品があってとても嬉しいです…！！更新頑張ってください！！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page34 id: 31b607a5e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年7月17日 20時
