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「どうして呼ばれたかは分かる？」
「はい。ツバサさんは、研究生の私に釘を刺しに来たんですよね」
「そうよ。さっきも言ったけど他言は禁止。それと……今後も彼方には普段通り振る舞いなさい」
たかみなさん達ならまだしも私は研究生。襲名キララはこの姿を映さない。襲名を目指す身なのに、襲名のカラクリを知ってしまった。
それだけでなく、彼方さんが襲名の要件を満たしながらもメンバーになれない。その理由をキララたちに教えられる。
明らかにヤバいこと。それくらいの分別は地下にいたときに既にできている。大丈夫、心配することない。そうは思っても……ツバサさんは信じてくれないだろう。様子見されそう。
「おかえり」
「智恵理……」
「よし、じゃあ次の曲を少し練習したら今日は終わりにしようか。明日もレッスンがある。響いて身体壊したら元も子もないからね」
夜分にツバサさんが尋ねてくるなんて。なにか聞かれてもおかしくないのに智恵理たちは何も聞いてこない。私にとっては都合がいいけれど。
彼方さんの勢いと、美森さんが音楽を鳴らす。団欒は一旦おしまいだ。そもそもは遅れを取り戻したいが為の練習。智恵理がレッスンへの意欲を見せてくれる今、それよりも重視することなんてない。
▼Kanata
「私、智恵理に黙っていたことがあるんだ」
練習後、わたしたちはお風呂へ向かった。浴槽へ浸かるにはいつもより遅い時間。四人だけしかいない。そこで智恵理は『なぜ合同レッスンに来なかったか』を美森とAにも話した。
お父さんのこと、DESとの繋がり。それでも智恵理本人には何も関係はない。00が好き・襲名したい……その旨を伝える。
それを聞いた美森は智恵理を肯定していた。しかしAは何も言わないまま彼女を食い入るように見つめていた。しばし沈黙が流れる。ついに口を開いたかと思えば、そんなことを言ったのだ。
「それは、何？」
「私……知ってたよ。智恵理とゾディアック、更にはDESと縁があること」
「っ！」
智恵理が身震いして、雫が水面に落ちる。驚いたのは彼女だけではない。わたしも美森も目を見開いていた。それでも三人に注目されたAに一切動揺する様子は見られない。
Aの言うことが本当なら。Aはそれを知った上で智恵理と関わっていたことになる。親と自分は関係ない。けれど、そう……すぐに割り切れるだろうか。
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» わー！覚えていてくださってありがとうございます！！とてもわかりやすくて見ているこっちまで胸が暑くなったり、ちょっとヒヤヒヤしたり...これからも頑張ってください！！ (2月4日 23時) (
レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 確認しました。向こうにもコメントしてくれたひなさんでしたか！ 作品を跨いで気に入っていただきこちらも嬉しい気持ちでいっぱいです。場面が頭に浮かぶ、文字なのに音楽や息遣いが聞こえてくる……一応そんな文章を意識してます。今後も楽しんでもらえたら幸いです。 (2月2日 8時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ここまで来ちゃいました！！ポケモンの作品まで書かれていたんですね....！大好きな作品だったのですぐにわかりました！文の読みやすい書き方などが大好きです😌 (2月2日 6時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - 暇っぽちゃんさん» お返事遅くなってすみません。そう言っていただけてこちらも嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張ります！ (2022年10月15日 20時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
暇っぽちゃん(プロフ) - 久しぶりに0048の新作品があってとても嬉しいです…！！更新頑張ってください！！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page34 id: 31b607a5e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年7月17日 20時
