ラピスラズリ②【0048】 (ページ2)

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▼Suzuko

楚方(ソナティ)がビックリして振り向いた方には、3型目まゆゆさん。しっかりと身体を浴槽に浸けていることも、バスルームに入ってきたことも。全然気づかなかった。

このこともだけど、今はそれより気になることがある。「先聖センセイ」。それは誰のこと……？気になって気になって食い気味で問いかけた。

「うわぁっ、」

「わたしのおかわりが入ってる……」

「え、うわ。ちょっとぉ」

「おかわり、おかわり……。ご飯……」

しかしまゆゆさんは何も答えてくれない。ソナティの横腹をぷよぷよと優しく抓るだけ。今日は真琴さんだけでなく、ソナティも沢山食べていました。

食堂を出る際、パパコックが空っぽの炊飯器をまゆゆさんに見せていた。すると「おかわり……おかわり……。ごはん、まだ5杯目……」なんて、聞こえましたから。

先聖センセイ……。こうなったら、わたしが調べて……

..

同時刻。場所は変わり、寮の前の原っぱ。そこにいるのはジャージに着替えた75期の二人、そして真琴だ。

彼方に言われてロープをつけたタイヤ引きをさせられていた。真琴は「ひえぇ……」なんて呻くような声を情けなくあげる。

「思ってたんだよねぇ。真琴にはスタミナが足りないって」

「か、勘弁してくださいよ彼方さんっ！変に筋肉ついちゃうと、ほら、アイドルとしてですね……」

タイヤ引きは下半身の裏側の筋肉、つまり臀部やふくらはぎなどに負荷をかけて鍛えるトレーニング法だ。しかしがむしゃらに引いてもふくらはぎへの負荷が偏り、他の部分に効きづらくなる。

真琴の身体は既に「く」の字。真琴に体力が少ないのは事実だったが、いきなり始めても続けなければ意味は無いだろう。また、最初に行うものにしては彼女にはハードルも高かった。

「やーい、盛りり足〜」

そこへ天の恵み。いや、真琴を救ってくれそうな天使の声が聞こえてきた。

彼方の筋トレに興味がなさそうに髪を触っていた美森もその方を見る。こちらにやってきたのは白のノースリーブにミニの赤いフレアスカートを着たこじはるだ。

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【 8代目小嶋陽菜】

一人称は「にゃんにゃん」。お洒落やスキンケアに余念のない、襲名メンバーで最も女子力が高い。少し天然でおとぼけだが、やるときはやるタイプ。基本やや内股で、女の子を連想する仕草が多い。

マイクサーベルではなくハート型のステッキ、そしてキララの力を使って戦う。