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SH「Aさん、これお願いします」
「わかった。来客リストはどうなった？」
SH「まだ確認してて、」
「じゃ私がする。すぐに持ってきて」
悩んでいる時に仕事が忙しいのは一番いいかもしれない。
余計な事を考えず、ひたすら目の前の事に集中出来るから。
確認作業に追われていると、ピコンと鳴るスマホ。
見れば私を悩ませる相手からで＜今日の夕飯はどーするー？＞となんとも呑気な内容。
「・・・なんでもいいわ」
SH「え、このままでいいんですか？」
「いや、こっちの話。後は、」
返信しないままに仕事に向き合うのは忙しいからと都合良く理由をつけて片付けるのに、
ふと思い出す一言は簡単に片付けられそうにない。
‘てか、テテは本気じゃないでしょ。暇つぶしだよね〜’
そうじゃない、と言い返せなかった。
・・・自信がなくて。
こんな私でいいのか、という疑問が渦巻いていて、常に付き纏うから飲込まれてしまいそう。
彼に問う勇気もなければ、彼を信じる事も出来なくて。
不安を自信に変える術もわからないでいる。
そんな自分への苛立ちを仕事のやる気にすり替えて、一先ず考える事を放置した。
「ただいま、」
いつもより集中したからか、単に仕事量が多かったからか、家に着けば一日の疲れがどっと押し寄せてきて。
あーもう、ゆっくりお風呂に浸かりたい。
さっさと寝ちゃおうと考えながらリビングに入れば、
TH「おっかえりー！」
いつもならその笑顔で疲れなんか吹き飛ぶのに。
・・・今日はそうもいかないみたい。
「先に寝てていいのに」
TH「ヌナから連絡ないから待ってたんですー」
「忙しいの知ってるじゃない」
TH「カトクぐらい出来るじゃん」
「それも返せない程に忙しいんだって」
TH「ウソだね。サラヌナには返信してるの知ってるんだよ」
う、返さなかったのバレてるし。
距離を計りたいのにそうさせてくれない事も苛々して。
「・・・何、連絡しないとダメなの」
TH「忙しいを理由にしないでってこと」
「そんなに連絡取り合っていたいなら、もっと暇な子にしたら」
言って直ぐにしまった、と後悔しても、もう遅い。
テテから笑顔が消えてしまって。
TH「・・・他の子？」
「あ、いや、・・・でも、そうじゃない？テテなら他の子でも、」
TH「俺、言ったよね？Aヌナがいいって」
‘なのにそういう事まだいう訳？’というテテの声が低かった。
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みあも(プロフ) - こんにちは！クズ元カレと再会したシーンでは思わず泣いてしまいました。テテの包み込む優しさに涙が(;;)本当に素敵で大好きな作品です。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2021年6月7日 9時) (
レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高でした。所々、私自身も涙を流してしまいました。。。 感動的で時に少しHな部分もあってすごく楽しめました。ありがとうございました。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - 早く結ばれろって毒付いてたけど(すみませーんw)好きな人＝付き合いたい人とは違うって思いました。← (2019年10月5日 7時) (レス) id: 37e0abcb10 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 長くなってしまいましたがこんな素晴らしい作品を読ませていただいて心から感謝します。これからのアウラ様の幸せを願っています！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 共感できるし、何より自分も子供好きだからこそ辛い事とかも…そんな寂しさから何となく男の人を求めてしまうのも、軽い関係だけで終わらせたいと思うのも。何だか自分語りみたいになってしまって申し訳ないのですが夜にギャン泣きしてしまうくらいには感動したので (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アウラ
| 作成日時：2017年11月11日 21時
