検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:176,007 hit

ー80− ページ20




「まー,高級なもんがあたっちゃったんだなぁ…。」

渋い顔で俺のお腹をさすりながら。

翔ちゃんは隣にいてくれる。


「……んっ…けど,さ…。しょーちゃん来たから,少しマシ…。」

「嘘言うなって。汗かいてんじゃん。」

「っはぁ…。」


ぎゅーっと,力を込めて翔ちゃんの手を握ると,

「…といれ??」

すぐに,気づいてくれるんだ。



まさか,人の好意が
こうなって俺に襲いかかってくるなんて思いもしなかった。




トイレの外で待ってくれてる翔ちゃん。

俺は,1人痛みに耐えながら,
涙してた。

悲しい涙なのか,
それとも,力を入れたせいで出た生理的な涙なのかは分からない。



けど,たまった涙は,
一気にポロリとこぼれ落ちる。



「んっ…ひく……っ。」

「にの…?」

「しょ……ちゃ…っ。」

「大丈夫…?」




なんで止まらないんだろ。

ぽろっ


拭っても拭っても溢れてくる,大粒の涙。

痛みで,ぎゅっと服の裾を掴んだ手は,震えてた。





「……つかれた。」

「頑張ったね。」


よしよし…と。

俺の頭を撫でる翔ちゃんの手を掴んだ。



「んー?どした?」

「…ね。今日…さ。一緒…寝て…?」

「……え?」


翔ちゃんが不思議そうな顔をして,ハッとする。

「ぁ…あ…。何,言ってんだろ,俺…。やっぱいい……。」

ー81−→←ー79−



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (161 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
786人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

わかぶー(プロフ) - ∞横倉櫻葉∞さん» いえいえ,そんなことないですよ,暇人ですし笑 私の方こそ,うまく文章にまとめられず,ごちゃごちゃなっちゃって,すみません汗 (2015年4月6日 16時) (レス) id: e8fdffcb3c (このIDを非表示/違反報告)
∞横倉櫻葉∞(プロフ) - わかぶーさん» ありがとうございます!!よくわかりましたー!お忙しいのにありがとうございました! (2015年4月4日 17時) (レス) id: c4406e3679 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー(プロフ) - ∞横倉櫻葉∞さん» 分かりました!私がちゃんと説明できるか分かりませんが、昔の同級生が飯山(茅ヶ崎)スタッフで、芸能界の友だち(なのかどうなのか)が大沢さんです。大沢さんは、まあ、いろいろある人です。そのへんは、パート4くらいであかしていきます♪ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 091ae13919 (このIDを非表示/違反報告)
∞横倉櫻葉∞(プロフ) - わかぶーさん» あの、、全然できたらでいいんですが、、この小説の登場人物の関係性を一旦整理したのをみたいなぁーと思い、、、無理を言ってすみません。できたらでいいんです!! (2015年4月4日 15時) (レス) id: c4406e3679 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 全然できたらでいいから大丈夫よ! (2015年4月3日 17時) (レス) id: 55b8f47a13 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:わかぶー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=0036264675  
作成日時:2015年3月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。