【 歌い手 】保健室 。【 センラ 】

23 日目 ページ30

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う ｢ 失礼しまーす ｣


せ ｢ ええよ別に言わんでも w ｣


う ｢別にお前に言ったんじゃねぇよ ｣


せ ｢ … ツンデレ ? ｣ う ｢ ●ね ｣ せ ｢ はや ｣



入口付近で交わされるコントみたいな会話 。




聞いてはいたけど ほんとに仲良いんだなぁ ､ 2人 。


…… なんて呑気なこと思うわけもなく 。




｢ …… ｣



せ ｢ … ふっ ､ A緊張しすぎやって ｣



｢ … あ ､ ぇ … ｣



先生なりの配慮で いつも通りにからかってきてくれるも ､ 視界には浦田先生がしっかり入っていて 。



せ ｢ うらたんもそんなとこおらんと こっちおいでや ｣



う ｢ …… お ､ おう … ありがと ｣




センラ先生が私の前の椅子に浦田先生を座らせた 。



後に センラ先生が私の隣に腰を下ろした 。




向かい合ったものの顔があげられない 。




俯いたままの私に ､ ふと声がかかる 。




う ｢ … 水城 ､ 久しぶりだな ｣


｢ !! ｣



う ｢ 元気そうで良かった ｣



以前と変わらない声に そっと目を合わせた 。



浦田先生の優しい微笑みも 以前と何ひとつ変わっていなかった 。



｢ … あ ､ の ｣


う ｢ ? どうしたの ? ｣



なかなか声が出ずに止まっていると ､ センラ先生が隣からそっと手を重ねた 。




目が合うと 少しだけ微笑まれる 。





大丈夫だ ､ と 頑張れ ､ と伝えてくれている気がした 。





浦田先生と1度しっかり目を合わせてから ゆっくりと頭を下げる 。




｢ ごめんなさい ｣



う ｢ … え ? ｣



｢ あ ､ あの日 … 私 先生に酷いこと … せっかく来て ､ 心配してくれたのに …… ｣



小さな小さな私の声がちゃんと届いているのか 分からなかった 。



う ｢ … 水城 ､ 顔あげて ? ｣




浦田先生の声は 全く怒りなんて含んでなかった 。



恐る恐る顔を上げる 。




｢ う ､ らた … せんせ …… ? ｣




浦田先生が泣いていた 。



両目からたくさんの涙を零しながら 。


だけど 私を見つめて微笑みながら 。



う ｢ ごめん かっこ悪ぃな ｣


言いながらも溢れ続ける涙を見て ､ 私の目からも涙が零れた 。



う ｢ … よか ､ たぁ …… もう話せないかと思った … っ ｣



｢ … ごめ ､ ごめんなさ … っ ｣



う ｢ もういい ､ もういいから …… っ ｣




そっと私を抱き寄せた 。


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この『 抱き寄せた 』は そういう意味じゃないです ←

思わず ､ って感じ … ( 伝われ )

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