やきもち ページ15
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「一回だけ」って、何が…？
2人がいる席の近くにいたボーイを呼んで
何かを話し始めた蘭さん。
蘭《…あの部屋空いてる？》
ボ《空いてます。》
蘭《……すぐ使うから開けといて。》
ボ《かしこまりました。》
女《灰谷さん…早く…》
蘭さんが席を立つと女性も立ち上がって
「あの部屋」に行くみたい。
女性が発する猫撫で声が耳につく。
蘭さんの腕に女性の腕が絡まってるのを見るのだけで
嫌気が差して息が苦しくなる。
でも…私は見てるだけで何もできない。
モヤモヤした気持ちが身体中を駆け巡る。
明「A…あいつらVIPルーム行くんじゃねぇ？」
『……かも…』
明「かも、じゃねーよ。…何するか分かってんだろ。」
『………っ…やだ…/』
明「なら止めれば…？ムカつかねーの？」
ムカつくよ、物凄く。
何故か冷静で余裕そうな明司さん。
いつも家にいる時みたいに
煙草をふかしながら私を見てニッと微笑んだ。
明「堂々と行けばいーじゃん。お前、蘭の嫁だろ。」
私はいた席を飛び出して、
2人が向かってる方へと走った。
『…蘭さん…っ、待って…！！！！』
ラウンジから少し離れて
奥まったところにあるVIPルーム。
2人がそこに入ろうとした時、
私は声を振り絞って引き留めた。
蘭「…………。」
女「……なぁに…？」
『離れてよ…蘭さんに触らないで…/』
女「はぁ…？」
『蘭さん…いつもこういうことしてるの…？』
蘭「……してねーよ。」
『…私の旦那から離れてください、連れて帰ります。』
女性の腕を無理矢理蘭さんの腕から引き剥がして
私は蘭さんに抱き付いた。
蘭「………A。」
『やだ…他の女の人のところに行かないで…/』
蘭「…………。」
『仕事だとしても、すごく嫌…/』
蘭「………、……。」
『…蘭さん…何か言ってよ…//』
何も言ってくれない蘭さんにきつくしがみついて
私は泣きそうになるのをただただ堪える。
いつもの蘭さんに戻ってくれたら、許してあげる。
私が顔を上げて蘭さんを見上げると、
蘭さんはいつものすんとした顔から
少し頬が緩んで優しく微笑んだ。
女「ねぇ、もういいんじゃない？奥さん可哀想よ。」
明「まだやってんのかよ…どーなった？笑」
可哀想…？そして向こうから明司さん来るし。
「どーなった」って…何。笑
蘭「んー…ちょっとやりすぎた。」
蘭さんはそう言って、やっと私を抱きしめてくれた。
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yuu(プロフ) - ひいさん» ひいさん、コメントありがとうございます!!すごく励みになるお言葉、嬉しいです(T_T)♡これからもご愛読いただけるよう頑張ります◡̈⃝♪ (2022年8月24日 0時) (
レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
ひい(プロフ) - 一年おめでとうございます!! yuuさんの作品大好きで､いつも沢山のニヤきゅんをありがとうございます(*´ `*)笑 出逢えて本当に良かったです♡*° これからも応援してます!! (2022年8月23日 23時) (レス) @page39 id: e7b32917d3 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん、ありがとうございます♡ずっと読んでくださってて嬉しいです。そして優しいお言葉に救われます(⁎˃ᴗ˂⁎)更新頑張ります⋆* (2022年8月23日 19時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 一年、おめでとうございます！🥰更新はyuuさんのペースで問題ないです！いつも更新楽しみにしてます！ (2022年8月23日 17時) (レス) @page39 id: 1f03340a86 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 碧さん、嬉しいコメントありがとうございます♡更新遅れるかもですが、お待ちいだたけたら幸いです◡̈♥︎頑張ります！！ (2022年7月22日 21時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuu | 作成日時：2021年12月4日 14時
