【歌い手】個性豊かな吸血鬼*

16【敵の襲撃】 ページ16

坂田side



Aが俺らと居ることを誓った。俺は笑って「絶対守るで！」と言った。


そらるさんが戻ってきてAにおにぎりを渡す。



そ「ごめんごめん」


『ありがとうございます！……塩むすび、ですかね…？』


そ「砕いた人間の粉〜」



砕いた人間の粉は俺らからしてふりかけ。Aが困ったように笑う。そして、1口食べると顔を歪める。しかし、笑いながら食べ続ける。ふいにうらさんが『フィンド』を使ったらしく、苦笑いする。



『ぉ、おいしいです…うっ…』


う「お前の心が真逆のこと言ってんぞ」


セ「人間の共食いですね」



センラが変な事言うからAが吹き出してもうたやん！！咳き込むAに触れ、『ドクター』と心で唱える。この魔法はどんな傷も、病気も治せる。だけど、もし、誰かがし んだときはセンラが使ってた『ヒール』と俺の『ドクター』を合わせて大量の魔力を使わなければならない。ちなみにうらさんが使った『インフィニティ・インパクト』と『ヒール』を合わせたのは恐怖心、トラウマ、喜び、悲しみ、など心にあるものを消すことが出来る。


魔法っていろんな魔法を組み合わせることで変わってくるんやで。


Aから少し眩い光が出て、髪の毛がふわっと揺れる。それと同時に不快な物が俺らのセンサーに引っかかる。



『坂田さん、ありがとうございます』


さ「ええよ！それより、うらさん…」


そ「…俺、行ってくる」


う「坂田は『リッスン』使って周りの状況把握してろ！センラマン行くぞ！」


セ「了解です。…Aちゃん、怯えんでええよ。大丈夫やで。」



みんなが出ていくと不安気なAが俺の視界に入る。笑いかけながら「今から把握するから待ってな！」と言う。どんどん大きくなる不快なメーターが気になる。


『リッスン』と『インパクト』を使い、みんなの状況を見れるようにする。

17【リビング】→←15【人間ということ】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す